第5試合◎リザーブファイト(1):K-1ルール/3分3R延長1R
× チェ・ホンマン
(韓国/フリー)
vsレイ・セフォー
(ニュージーランド/レイ・セフォー ファイトアカデミー)
3R判定3-0 ※30-27、30-28、30-28
report

 今大会で実現したチェ・ホンマンとレイ・セフォーの対戦は、リザーブファイトとは思えないほど豪華なカードだ。ホンマンはこれまで様々な問題を抱えていたが、WGP開幕戦で“悪魔王子”バダ・ハリからダウンを奪い復調を印象付けている。対するセフォーも、グーカン・サキに敗れ決勝大会への切符を逃したものの、魅せるファイトは健在。K-1への貢献度を考慮され、リザーブファイトへの出場が決まった。「K-1に参戦した当時から、セフォーと対戦したかった」と話すホンマン。念願の対戦にモチベーションも上向いているはずだ。ホンマンとしてはベテランを粉砕し、完全復活を印象付けて来年の飛躍に繋げたいところだろう。

 1R、ゆっくりと近づく両者。身長差は、かなりある。ホンマンが前蹴りを連発。セフォーは右ローキックから右フックを返す。そして、セフォーが左右のフックでボディを連打する。追いかけるホンマン。セフォーのバックブローが、ホンマンのアゴをかすめる。ホンマンは、ヒザ蹴り。ガードしてフックを狙うセフォーは、またしてもバックブローでKOを狙った。ノーガードでホンマンを挑発するセフォー。会場が大いに盛り上がった。
1R判定=10(セフォー):9、10(セフォー):9、10(セフォー):9

 2R、セフォーの右ローキックが何度もヒット。右、左とローキックが次々に決まり、ホンマンの動きが止まっていく。セフォーは動き回って、ローキック。ホンマンはフックを振り回すが、セフォーはノーガードのボディワークでこれをかわす。セフォーはローキック、バックブローを放ち、ホンマンを追い込んでいった。
2R判定=10(セフォー):9、10(セフォー):9、10:10

 3R、セフォーは右ローキック。インローでホンマンを崩しにかかる。ホンマンは右ローキックからフックを狙うが、これは空振り。セフォーはバックキック。ホンマンはローキックを蹴られつつも、前へ出てパンチを放つが、セフォーには当たらない。セフォーは勝っていることを意識しているのか、強引には勝負をしない。動いてローキックを繰り返し、タイムアップ。判定3-0でセフォーが勝利を飾った。■

 
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レイ・セフォーのコメント

――かなり上機嫌に見えますが。
レイ 上機嫌だよ。勝つための必要なすべてをやれたし、ボクも勝利のサイクルを取り戻せた。チームメイトには感謝している。
――ホンマン選手の印象は?
レイ ビッグ、ビッグだ!!
――来年の目標をお願いします。
レイ 以前の自分よりも強くなって戻ってきたいと思っていたが、それが実現できた。K-1では新世代が台頭してきているが、オレたちベテランを乗り越えないといけないってことを言いたいね。■


チェ・ホンマンのコメント

――試合の感想をお願いします。
ホンマン この結果には残念です。私にはもっと時間が必要だと思います…。
――敗因はどういった部分だったのでしょうか。
ホンマン …自分ではよく分かりません。もっと練習を積まなくてはいけないでしょうね。
――セフォー選手の印象は?
ホンマン 彼は自分が思っていた実力、そのものでした。うまい選手でしたね。でも、それよりも私が練習を積むことが先決です。■