オープニングファイト第2試合では、こちらも地元ハンガリー出身のシュルト・ナチが登場。ルーマニアのチムポエル・バレンティンを迎え撃つ形になった。 1R、ジャブを放ち、前蹴りで当てていくナチ。バレンティンは、右ミドルキック、左ローキックで蹴りを散らしていく。ナチはスピードを活かした左ストレート、左ミドルキックがいい。バレンティンは右ローキックを当てていくが、単発で次につなげない。ナチは、蹴りを放ったらすぐにパンチ、パンチを打ったら蹴りと素早いコンビネーションで攻めた。とくにいいのは、パンチからつなげるローキックだ。 2R、劣勢に回っていたバレンティンが逆襲に出る。ジャブ、インロー、フックとガンガン前へ出てヒットさせていく。ナチはジャブから前蹴りでこれを止めにかかる。左、右とパンチをガードしたナチは、インローでバランスを崩しにいく。ミドルキックが当たり、ハイキックを放つが、これはわずかに空を切る。バレンティンは、ワンツーフックとパンチのコンビネーションを見せるが、ナチには通用しなかった。 3R、相変わらずナチの動きがいい。前蹴りでペースをつかみ、右ローキックを連発。さらに左フックをヒットさせて、右ローキックを確実に当てていく。バレンティンは、右フックやアッパーを打っていくが、そのあとが続かない。ナチは右ローキックを連続で蹴り、KOにあと一歩まで追い込んでいるようにも見える。勝負は判定となり、ナチが2−0で勝利を収めた。■ |