第7試合:EUROPE GP開幕戦第4試合/K-1ルール/3分3R延長1R
エロール・ジマーマン
(オランダ/ゴールデン・グローリー)
vs トヴァロヴィッチ・ダミール ×
(クロアチア/Bitbull)
2R2分32秒、KO ※パンチ連打。2R、ダミールはローキック、パンチ連打でダウン2あり
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 オランダには、アーツ、シュルト、レミー・ボンヤスキーといった顔ぶれだけではなく、まだまだ強豪はゴロゴロいる。それが、今回、出場するエロール・ジマーマンだ。ジマーマンは、あの名門ゴールデン・グローリーに所属するファイター。シュルトやレコとスパーリングをしているだけではなく、67戦して60勝7敗30KOという高い勝率とKO率を誇っている。また新しい強豪が、オランダから生まれるのだろうか。ジマーマンと対戦するのは、クロアチアのトヴァロヴィッチ・ダミール。ダミールは、ボクシングのクロアチア代表を決める大会で、あと一歩及ばず。キックボクサーに転向し、数々のタイトルを手にしてきたという。昨年は、クロアチアで行われたトーナメントで準決勝へ進出。足を負傷してジェームス・フィリップスに負けてしまったものの、パンチの強さには定評がある。また、ミルコ・クロコップとスパーリングをしたこともあり、レベルの高さに期待がかかる。

 1R、ジマーマンは右ローキックを直撃。ガードを固めて前へ出てくるダミールに、右ミドルキック、ワンツー、左ボディとテンポよく攻撃を繰り出していく。前へ出るダミールに、インローを2発放ちバランスを崩させる。右ローキック、右ローキック、右ローキックと徹底した足殺し。ボクサー潰しにはセオリーか。ダミールは、左フックを飛ばすが、ジマーマンは紙一重でかわす。インロー、ローキックと左右交互に足にダメージを与える。ダミールはなす術なしか。だが、ジマーマンが蹴ったときにダミールのスネに当たり、動きが止まってしまう場面も。仕方がなくダミールと打ち合うジマーマン。これは危険な状態だ。

 2R、ジマーマンはヒザ蹴りに切り替える。インロー、ヒザ蹴りのコンビネーションで、ダミールの動きを止める。そして、痛めた右足でローキックを蹴っていく。ダミールはフックを振り回すが、ジマーマンのローキックを受けてしまう。そして、ついにローキックでダウン。立ち上がったダミールに、ジマーマンの地獄のローキックが当たる。これでダミールが二度目のダウンだ。粘るダミールに、ジマーマンはローキックからパンチをまとめる。弱々しくダミールが倒れると、3回目のダウンでジマーマンのKO勝ちが決まる。オランダの新星が誕生した。■