第5試合:EUROPE GP開幕戦第3試合/K-1ルール/3分3R延長1R
× セルゲイ・グール
(ベラルーシ/チヌックジム)
vs フレディ・ケマイヨ
(フランス/ファウコンジム)
2R2分53秒、KO ※右ローキック、3ノックダウン。2R、グールはローキックでダウン2あり
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 EURO GP開幕戦でK-1フリークが喜ぶのは、この顔合わせだろう。ベラルーシ出身のセルゲイ・グールは、2004年のラスベガス大会でマイティ・モーと闘って以来、久しぶりにK-1参戦となるが、かつてジェレル・ヴェネチアンやニコラス・ペタスを倒すなど、トップファイターに近いポジションにいるといっていい。一方、グールと闘うフレディ・ケマイヨも、通を唸らせる試合をする選手だ。シュルトやルスラン、ブレギーなどと対戦して、なかなか勝ち星に恵まれないでいるが、2005年のフランス大会でノブ・ハヤシをKOした試合は圧巻だった。本来の実力が発揮されれば、グールとも面白い試合をしてくれることだろう。

 1R、インローを蹴っていくケマイヨ。右ローキックをヒット。グールは飛び込んでの右ストレート。右ローキック、バックブローにつなげる。ケマイヨはしっかりとガード。右フックを顔面に入れ、ボディブローを打っていった。グールは、右ストレート、そして後ろ回し蹴り。かわしたケマイヨは、ボディブロー、バックブローで攻めていった。ほぼ互角といっていいだろう。

 2R、ケマイヨは左ストレート。右ストレート、左フックで素早い攻撃。グールは右ローキックを蹴って、相手を吹き飛ばす。ケマイヨはヒザ蹴り。グールはかわして、右ローキック。さらに右ローキック。右ストレート。右ローキック。ケマイヨの足が狙いか。しかし、ケマイヨの左ローキックをもらったグールがバランスを崩して倒れてしまう。左足を気にしている様子で、すぐには立てずにダウン。立ち上がったが、左ローキックをもらってグールは二度目のダウン。立ち上がるが、最後も左ローキックをもらい、KO負け。意外な結末で、ケマイヨがファイナルへ勝ち進んだ。■