第3試合:EUROPE GP開幕戦第1試合/K-1ルール/3分3R延長1R
ザビット・サメドフ
(ベラルーシ/チヌックジム)
vs ヴィトー・ミランダ ×
(ブラジル/ エクイップ ボクセタイ)
3R判定2-0
report

 いよいよレベルの高いEURO GP開幕戦がスタートする。オランダで行われるEURO GPファイナルへ向けて、誰が勝ち進むのか気になるところだ。開幕戦第一試合に登場するのは、“ベラルーシの虎”ザビット・サメドフ。2007年にラスベガスで行われた世界最終予選では、決勝戦でダグ・ヴィニーまさかの判定負け。ここからが仕切り直しとなる。サメドフと闘うのは、ブラジルのヴィトー・ミランダ。ミランダは、2004年6月26日にグレート草津と闘い、判定勝ち。その後は経験を積み、まるで別人のように強くなったと評判の選手だ。この試合は、どちらが勝ってもおかしくない厳しい内容になりそうだ。

 1R、いきなり強烈な右ローキックをヒットさせるミランダ。これに合わせて、弾けるようにサメドフは左フックから右ローキックを返していく。スピードは互角か。ミランダは、左フック、そして右ローキック。ローキックの正確さ、重さはミランダか。サメドフは、ワンツーで飛び込んでの左ボディ。ミランダは、相変わらずローキックだ。サメドフの回転は、さらに速くなる。左、右と次々にパンチが繰り出されていく。印象点では、サメドフか。

 2R、ミランダは右ローキック。サメドフは顔面へのワンツーからボディブロー、そのあとに右ハイキック。かなりのハイペースで攻撃が繰り出されていく。ミランダもローキックだけではなく、フックで攻めるが、これはサメドフがかわす。左、右と危険なパンチがミランダに襲いかかる。フックがダメならばアッパーと、強烈な攻撃が続く。

 3R、サメドフは左右のフックで飛び込み、ローキック、ハイキックと爆弾攻撃が終わらない。だが、崩れないミランダは、左ハイキックで牽制し、右ローキックを蹴っていく。サメドフはやや失速。単発のフックやボディブローとなり、クリンチも目立ち始める。しかしミランダも、さすがに守り疲れたのか、動きは遅くなっていく。後半はサメドフが、ポイントでパンチをまとめて、判定で逃げ切り勝ち。ミランダはいい選手だったが、ファイナルへ駒を進めたのはサメドフだ。■