第8試合◎世界一決定トーナメント準決勝戦(2)◎K-1ルール/3分3R延長1R
× アルバート・クラウス
(オランダ/チーム・スーパープロ)
vs アンディ・サワー
(オランダ/シュートボクシング オランダ)
3R判定2-0 ※29-30、30-30、29-30
report

 魔裟斗と闘うのは、どちらになるのか…。もう一つの準決勝は、歴代王者同士の対決が実現した。佐藤嘉洋を破ったアルバート・クラウスと、ドラゴを粉砕したアンディ・サワー。二人は、過去の世界大会で対戦したことがあり、このときはクラウスがラッシュをかけてサワーをTKOに追い込んだ。決勝へ駒を進めるのは、どちらか。
 1R、サワーは左ローキック。クラウスが足にダメージあることを知っているのだろう。左ミドルキックを蹴りつつ、右のローキックを放つサワー。攻撃を散らしても、狙いは左のローキックだ。クラウスはローキックを蹴られても、下がらない。前へ出て、ワンツー、左ストレート、右ストレートと追い込んでいく。サワーはかまわず左ローキック。クラウスは右、左とパンチを出してプレッシャーをかける。
 2R、サワーは相変わらず右ローキック、左ローキック、そして左右のフックでクラウスを倒しにかかる。クラウスは右フック、右アッパーで反撃。サワーは左ハイキック、フックを放つが、やはり左ローキックだ。そして、得意の左ボディブローを決めるサワー。クラウスはローキックを返しつつ、左右のフックで前へ出る。サワーはボディブローを狙い、左ローキックを徹底して繰り出す。クラウスは、パンチにキレがなくなっているものの、つねに左右のフックを繰り出していった。
 3R、クラウスの動きは、まったく止まらない。サワーの蹴りを受けつつも、クラウスはパンチを出していく。左ローキックで攻めるサワー。クラウスは、ほとんど手打ちのパンチになってしまっているが、とにかく気持ちで打ち合いに持ち込もうとしているようだ。サワーも打ち合うが、狙いは左ローキック。ヒザ蹴りを繰り出すが、クラウスはまったくかわまずに前へ前へと突進する。ときおりクラウスのパンチも当たるが、サワーは崩れない。勝負は、この試合も判定へ。2−0でサワー。クラウスの頑張りと、サワーの強さが際立つ試合となった。■

 
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アルバート・クラウスのコメント

アルバート・クラウス――準決勝の感想は?
クラウス 結果に関してはガッカリしている。1戦目で体力を使ってしまったのが敗因だね。
――判定には満足?
クラウス 自分としては、もっとちゃんと成果を出さないといけなかった。でも、足を痛めていて、動かすのも辛かったんだ。成果を見せる力が自分になかったね。
――リング上でやりたかったことはできた?
クラウス もっとやりたかったことはある。でも、1戦目で足を痛めて、力が残っていなかったんだ…。
――どちらの足?
クラウス 両方の足だよ。■