魔裟斗と闘うのは、どちらになるのか…。もう一つの準決勝は、歴代王者同士の対決が実現した。佐藤嘉洋を破ったアルバート・クラウスと、ドラゴを粉砕したアンディ・サワー。二人は、過去の世界大会で対戦したことがあり、このときはクラウスがラッシュをかけてサワーをTKOに追い込んだ。決勝へ駒を進めるのは、どちらか。 1R、サワーは左ローキック。クラウスが足にダメージあることを知っているのだろう。左ミドルキックを蹴りつつ、右のローキックを放つサワー。攻撃を散らしても、狙いは左のローキックだ。クラウスはローキックを蹴られても、下がらない。前へ出て、ワンツー、左ストレート、右ストレートと追い込んでいく。サワーはかまわず左ローキック。クラウスは右、左とパンチを出してプレッシャーをかける。 2R、サワーは相変わらず右ローキック、左ローキック、そして左右のフックでクラウスを倒しにかかる。クラウスは右フック、右アッパーで反撃。サワーは左ハイキック、フックを放つが、やはり左ローキックだ。そして、得意の左ボディブローを決めるサワー。クラウスはローキックを返しつつ、左右のフックで前へ出る。サワーはボディブローを狙い、左ローキックを徹底して繰り出す。クラウスは、パンチにキレがなくなっているものの、つねに左右のフックを繰り出していった。 3R、クラウスの動きは、まったく止まらない。サワーの蹴りを受けつつも、クラウスはパンチを出していく。左ローキックで攻めるサワー。クラウスは、ほとんど手打ちのパンチになってしまっているが、とにかく気持ちで打ち合いに持ち込もうとしているようだ。サワーも打ち合うが、狙いは左ローキック。ヒザ蹴りを繰り出すが、クラウスはまったくかわまずに前へ前へと突進する。ときおりクラウスのパンチも当たるが、サワーは崩れない。勝負は、この試合も判定へ。2−0でサワー。クラウスの頑張りと、サワーの強さが際立つ試合となった。■ |