第5試合◎世界一決定トーナメント準々決勝戦(3)◎K-1ルール/3分3R延長2R
アルバート・クラウス
(オランダ/チーム・スーパープロ)
vs 佐藤嘉洋 ×
(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
3R判定3-0 ※30-29、30-29、30-29
report

前回のMAX開幕戦では、ヴァージル・カラコダを相手に、かつての輝きを取り戻した初代王者のアルバート・クラウス。ここにきての復活は、4人の歴代王者が揃って競い合う状況になってきているとみていいだろう。クラウスの相手は、過去に判定で下している佐藤嘉洋だ。佐藤は、今回で世界への挑戦が二度目。昨年と同じ轍は踏みたくないはずだが、いきなりクラウスとの闘いは厳しいかもしれない。クラウスのパンチか、佐藤のヒザ蹴り&ローキックか、二度目の対決は、どちらが勝つのだろうか。
 1R、佐藤は積極的に前へ出る。ヒザ蹴り、左ローキックで攻めていく。クラウスは左フックから右ストレート。佐藤も右ストレートを返していく。クラウスは右ローキック、右ストレート。佐藤は左ヒザ蹴り、右ストレートを返す。クラウスは右ストレート。佐藤はワンツーからヒザ蹴り。そして、左ローキック。これが効果的に入ったのか、クラウスの動きが一瞬、止まってしまう。さらに佐藤は、左ローキック。クラウスは蹴りをもらいつつ、左ストレート。佐藤も前へ出て打ち合った。
 2R、左ローキックで攻める佐藤。クラウスもローキックを返していく。佐藤は左ローキック、そして右ローキックをヒットさせる。クラウスはローキックをもらいながらも、前へ出てパンチを出していく。佐藤は下がらない。ヒザ蹴り、右フックでクラウスを仕留めにかかる。クラウスはローキック、ストレートで佐藤を襲う。ややクラウスが優位か。
 3R、佐藤は右ローキック。クラウスはフックで反撃。佐藤はローキックを連発。すると、クラウスのパンチが当たり始める。右ストレート、右ローキック、左ストレートとクラウスの攻撃がヒットする。それでも佐藤は、前へ出てパンチを繰り出す。さらにローキックで反撃する佐藤。クラウスのパンチが、さらに当たる。棒立ちになる佐藤。ところが佐藤は、それでも前へ出て打ち合う。ハイキックやローキックも繰り出し、佐藤の健闘も光る。勝負は判定までもつれ、3−0でクラウス。準決勝へ進出したのは、クラウスだった。■

 
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佐藤嘉洋のコメント

佐藤嘉洋――試合を終えての感想は?
佐藤 力を出し切りました…。
――相手の強さは?
佐藤 負けたんで、差はありましたね。今回は練習でも完璧な状態で試合に出て、体調もよかったんです。去年はやり残したこともあって悔いもあったけど、今回は力負けですよ。今の僕はあれが精一杯。クラウスが僕より強かっただけです。昨年はセコンドの言うことが聞けなかったですけど、今年は蛮勇にもなりませんでした。明日とか悔しくなると思うけど、今の時点では悔いはないです。負けました。
――打ち合いは作戦?
佐藤 今までキレイに闘いすぎてたと思うんですよ。でも、そんなファイトをするほど僕は素質がないし、今回はリスクを背負って倒しに行くつもりで行きました。去年のような悔いはないです。
――パンチは効いた?
佐藤 最後まで自分が勝つことを信じてやりました。去年は信じられなかったですけど、今年は大丈夫でした。クラウスも潰れていると思うけど、頑張ってほしいです。■