第3試合◎世界一決定トーナメント準々決勝戦(1)◎K-1ルール/3分3R延長1R
× ブアカーオ・ポー.プラムック
(タイ/ポー.プラムックジム)
vs 魔裟斗
(日本/シルバーウルフ)
3R判定3-0 ※27-30、27-30、27-29。1R、ブアカーオは右ストレートでダウン1あり
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 ファンが今、一番、見たいカードがここに決定した。“MAX絶対王者”のブアカーオ・ポー.プラムックと、“反逆のカリスマ”魔裟斗が、お互いにダメージのない状態で決勝トーナメント一回戦(準々決勝)から、いきなり対戦することになったのだ。走り込みをこなした魔裟斗は、体力負けはしないと豪語。ブアカーオ戦への自信を見せている。だが、それはブアカーオも同じ。ここを突破すれば優勝も見えてくるだけに、すべてを賭けて闘うはずだ。前人未到の2連覇か、王座への返り咲きか。決勝戦でもおかしくないこのカードは、どちらかが勝つのか。
1R、ジャブからローキックを飛ばす魔裟斗。そして魔裟斗は右ローキック、すかさず左ストレートを飛ばした。ブアカーオは前蹴り、強烈な右ローキック。魔裟斗はかまわず右ストレート、ローキックを返す。ブアカーオは右ローキック、前蹴り。魔裟斗が左フック。首相撲で体勢を崩したブアカーオは、右フックを繰り出すが、この攻撃がヒジ打ちとなり注意を受ける。魔裟斗は前へ出て、左右のストレート。ブアカーオは右ローキック。魔裟斗は左フックをヒットさせる。右ローキックを繰り出す魔裟斗。ブアカーオが前へ出た瞬間、魔裟斗がワンツー。右ストレートがアゴに入り、ブアカーオがダウン。ついにブアカーオが倒れてしまった。立ち上がったブアカーオに、魔裟斗はパンチをまとめるがラウンドが終了した。
2R、ブアカーオは右ローキック。魔裟斗は右フック。左ストレート、ワンツーで攻めていく。ブアカーオは右ローキック。魔裟斗はアッパーで崩しに行く。ブアカーオは、またローキック。魔裟斗は右アッパー、ローキックで攻撃。ブアカーオは右ローキックをヒットさせると、今度は右アッパー、左右のフックでダウンを奪い返しに行く。魔裟斗はガードを固め、慎重にフックを返す。ローキックのポイントでブアカーオ。細かいパンチのポイントで魔裟斗といったところか。
3R、ヒザ蹴りをみせるブアカーオ。魔裟斗はジャブから右ローキック。ブアカーオは右フック、右ローキックを返す。魔裟斗は左右のフック、右ストレートを確実に当てていく。ブアカーオも右フックを返すが、これは魔裟斗がかわす。魔裟斗は右ローキックを連発。ブアカーオもローキックを繰り出すが、これまでのキレはない。魔裟斗はフック、ミドルキック、そしてストレートと前へ出て倒しにいく。ブアカーオも右アッパー、ローキックで反撃するが、最後まで魔裟斗を崩せず。勝負は判定へ。ダウンを奪っている魔裟斗が、文句なしの判定勝利。最大の難関を突破し、準決勝へ進出した。■

 
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ブアカーオ・ポー.プラムックのコメント

――試合を振り返っての感想は?
ブアカーオ 残念な気持ちはあります。でも、今日の負けは言い訳ができないですね。
――魔裟斗の印象は?
ブアカーオ 今日のマサトはレベルアップしていました。完敗ですね…。
――初対決と比べて、どの部分がレベルアップ?
ブアカーオ 一番、変わったのは精神面です。
――作戦は?
ブアカーオ とくに考えていなかったです。マサトの出方次第で対応しようと思っていたので、どんなファイトスタイルで行こうという計画はなかったですね。
――KOは意識してリングに上がった?
ブアカーオ チャンスがあれば、もちろんしようと思っていました。でも、逆にダウンを奪われて、リズムが狂いました。
――ローキックが効いていた感覚は?
ブアカーオ 効いていた感覚はあったけど、パンチを多用しすぎてコンビネーションを忘れてしまいました。
――魔裟斗への声援がすごかったが、やりづらかった?
ブアカーオ もちろん聞こえましたけど、自分のリズムで闘おうと心がけました。
――判定には納得している?
ブアカーオ 今日のジャッジに関しては、反論はありません。
――魔裟斗を過小評価していた?
ブアカーオ 過小評価はしていないですよ。いい選手なのは分かっていたことですから。ただ、ボクが相手に対して思うように技を出せなかっただけです。
――この結果は想定外?
ブアカーオ そうは考えていませんでした。すべての試合を大事に考えて、大会に臨みましたから。■