| 昨年のオランダ大会でのドタキャン事件を発端に、お騒がせ男となっているボブ・サップ。二度とK-1のリングに戻って来ないかと思われていたが、電撃和解。急転直下で、今回の出場が決まった。しかも対戦相手は、ドタキャンにより、急遽、アーネスト・ホーストの引退試合の相手を務めたピーター・アーツ。前日の記者会見では、「アーネスト、お前をリングに引きずりだしてやる」とサップが吼えると、ホーストは「ピーターを倒してから言え」と冷静に切り替えした。そして、そのやり取りをみていたアーツは、「オレが勝つのでそれは無理だ」と主張し、三つ巴の様相を呈してきた。 お馴染みの入場曲で現れたサップ。今度ばかりは逃げも隠れもしない。だが、会場はブーイングの嵐だ。そしてアーツが登場すると、逆にスタンディングオベーションとなった。 1R、ついにゴングが鳴らされた。サップはいきなり突進。アーツの両足にタックルをすると、そのまま倒れ込んだ。立ち上がって、再び、仕切り直しに。すると、またしてもサップはイノシシのように突進。アーツは前蹴り、そしてヒザ蹴りをサップのボディへ。これがまともに入ったのか、アーツの足を抱えたまま倒れ込むサップ。苦悶の表情を見せてサップは、立ち上がれない。そのままテンカウントが入り、何もできずにKO負け。アーツが勝利を収め、「サップがやったのはタックルのみ。こんな試合で終わってごめんなさい。次回は、もっとマシな試合になるでしょう」とマイクを通して謝罪した。■ | | |