オープニングファイト第2試合では、ジャパンの将来を背負うファイターが激突する。空手家の野田貢は、シリル・アビディやピーター・ボンドラチェックを倒したこともあるホープで、パワーは日本人離れ。“ジャパンの大砲”として世界と闘いたいところだ。対する高萩ツトムは、チーム・ドラゴンに所属する“褐色のドラゴン”。かつてアーネスト・ホーストの目に止まり、オランダで短期修行を積んだこともある。二人は対戦経験があり、このときは野田が高萩を倒している。今回は、どんな結果になるのだろうか。
1R、野田は右ミドルキック。これをステップでかわした高萩は、左アッパーを見舞う。回って、ローキックをヒットさせる高萩。前へ出る野田と、ステップで揺さぶりにかかる高萩の争いになった。追いかける野田は右フックを繰り出すが、これをかわす高萩。ローキック、ミドルキックを蹴っては離れるという戦法で、野田を翻弄しようとする。パワーの野田と、スピードの高萩の闘いが展開されていく。 1R判定=10:10、10:10、10:10
2R、動き回る高萩は、右ローキック、右アッパーを打っていく。野田は右フックを振り回す。これをかわして、高萩が右ハイキック。かわした野田は、右アッパーを放っていく。下がる高萩に、今度はボディ打ち。足が止まってきた高萩に、野田は右ストレート、そして右ヒザ蹴りがまともにボディへ突き刺さった。倒れる高萩。ダウンだ。立ち上がった高萩に、野田は右ヒザ蹴り。二度目のダウンを喫する高萩。さらに立ち上がった高萩に対して、野田はヒザ蹴り、左フック、右フックと止めを刺しにいく。野田の右フックが当たったところで、高萩がダウン。三度目のダウンで、野田のKO勝ちが決まった。■ |