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谷川貞治イベントプロデューサーのコメント

谷川 最後はひじょうに残念な結果になりましたが、トーナメントの内容は面白かったと思います。バダ・ハリ選手を中心に盛り上がりました。数年前は巨体選手が強いというイメージがありましたが、今回はルスラン、サキ、ジマーマン選手のような選手が出てきました。ただ、最後は残念です。決勝戦という舞台を考えても、言語道断の行為だと思っています。審判団の意見をまとめてもらって、厳しい処分を下さないといけません。K-1は世界150カ国以上で放送されている競技なので、あの行為を許すわけにはいきません。レッドカードはルールブック上、ファイトマネーは100%没収です。2位の賞金も含めて、どうするかを決めないといけません。もったいないことです。あれだけいい試合をしていただけに…。準々決勝と準決勝は素晴らしかったのですが、一試合でヒールに転落してしまいました。
――厳しい処分の範囲は?
谷川 出場停止や罰金です。審判団の意見を優先してやっていきます。頭が痛いですね、素晴らしい選手なのに…。
――インターバル後にレッドカードが提示された真相は?
谷川 反則があったことに関して、すぐにイエローカードの判断を下しました。検討するべきは、インターバル後にイエローカードを提示するべきか、という部分です。難しいところですね。5分待って結論を出すのか、それを含めて結果が変わることを良しとするのか、検討の余地があります。
――行為自体はイエローカード、ダメージがあったからレッドカードに変更となったのですか?
谷川 踏みつけはレッドカードに値しますが、今回は決勝戦です。立ち上がってくれれば、なるべく試合をしてほしかったのが本音です。K-1としては完全決着としたい。ダメージの重さでイエローとレッドを分けているわけではありません。反則した側がすぐに試合没収になってしまうのも問題ですから。今後、検討したいと思います。■


キンボ・スライスのコメント

――K-1の感想をお願いします。
キンボ 今回、来日は初なんだけど、食べ物はうまいしみんな優しい。来日して良かったよ。それにK-1はエキサイティングなイベントだ。MMAとは違うものだが、自分の新たなフィールドの候補としては十分だ。
――興味を持った選手はいますか?
キンボ バダ・ハリだ。バダは素晴らしい選手だが、ああいった闘い方は歴史あるK-1のスポーツマンシップに反するね。オレが試合をして、スポーツマンらしい闘い方を教えてやろうと思う。
――自分の実力がK-1で通用すると。
キンボ その可能性はある。立ち技ということで闘い方の幅は決まっているが、対応できるカテゴリーだとは思っているよ。
――バダ・ハリ選手とK-1ルールでの対戦?
キンボ 当然、バダにお仕置きをしたい。でも、次の試合が組まれれば、闘う相手は誰でもいい。それはプロモーターが決めることだし、オレは誰が相手でも断ることはないからね。