レミー・ボンヤスキーのコメント ――ダメージの状態はいかがですか?
レミー 今もダメージはある。視界がダブルビジョンだし、頭が痛いね。 ――バダ・ハリ選手への感情はいかがでしょう。 レミー とくに言うことはない。やってしまったことは取り返しがつかない。次の試合に向けて、お互いに頑張ればいいんじゃないかな。 ――バダ選手にどのような処分を希望しますか。 レミー 具体的に言うならファイトマネーの没収かな。でも、決勝での失格は十分なペナルティになっているはずだ。今後はK-1もペナルティに関して検討するべきだ。 ――試合後の涙の真意は? レミー 振り返ってみると、過去に優勝したときも泣いている。でも、そのときは純粋に嬉しかったからだ。今回はこの試合にかけてきた自分の犠牲に対して、こういった形でしか優勝を手にすることができなかったことへの悔し涙だ。 ――再戦する機会があれば、どういった気持ちで試合をしますか? レミー もし再戦するなら三度目の試合だ。前回、今回も私は勝っている。リベンジマッチを望むファンは多いだろうし、誰にでもチャンスは与えられるものだ。今後は正々堂々と王者として試合をしたい。だが、ルールを守れない選手を試合に出すのはどうなのかな。彼と向き合って、正々堂々と試合ができるのかを確認してほしいね。■
バダ・ハリのコメント ――最後のシーンではどうしたのでしょうか。
バダ レミーに対して個人的な感情が溢れてしまった。ブッ倒すそうとヒートアップしてしまったんだ。それに、オレがアグレッシブに仕掛けても、相手が返してこないのでイライラしていた。それで倒れるシーンがあったが、ストリートファイトの本能が目覚めてしまった。それが真相だ。 ――結果、失格になってしまいました。 バダ その結果に関しては、ファンにお詫びしたい。オレもあんな形で終わらせたくはなかった。だが、反則負けは真摯に受け止めている。会場に来てくれたファンに謝りたい。 ――反則のダメージはあったと思いますか? バダ なかったと思う。あの時点では倒れて苦しんでいたが、失格が決まった途端、立ち上がって素晴らしいスピーチをしやがった。それにセコンドからも立ち上がるな、と指示があったのを聞いていた。レミーは試合で王者を勝ち取ったんじゃなく、今日は俳優として主演男優賞だったってことだ。 ――新しい時代を作るのは、来年以降に持ち越しですね。 バダ そうか? オレは十分に変革が行なわれたと思っている。一試合目は伝説のアーツを破っているし、決勝でも優勢に試合を進めていた。十分だろう。それを認めないのなら、それは認めない奴らに問題があるんじゃないか?■ |