第6試合◎リザーブファイト(2):K-1ルール/3分3R延長1R
× ポール・スロウィンスキー
(オーストラリア/チーム ミスターパーフェクト)
vsメルヴィン・マヌーフ
メルヴィン・マヌーフ
1R2分26秒、KO ※左フック、2ノックダウン。スロウィンスキーは右フックでダウン1あり
report

 最強の師を持つポール・スロウィンスキーが、“猛獣”メルヴィン・マヌーフを迎え撃つ。アーネスト・ホーストに師事して以来、確実な成長を遂げているスロウィンスキー。WGP開幕戦では2度、WGPを制したレミー・ボンヤスキーと一進一退の攻防を展開。敗れはしたものの、高いポテンシャルを発揮している。対するマヌーフはDREAMのリングで桜庭和志を粉砕しているだけでなく、K-1ルールにも順応し結果を残している実力者。獰猛な拳で何人ものファイターを病院送りにしてきたマヌーフが狙う今回のターゲットが、ホーストの後継者ということになる。だが、スロウィンスキーはホーストの戦略を武器に、“猛獣退治”に挑むはず。バランスに定評のあるスロウィンスキーだけに、マヌーフが突破口を見い出すのは難しいかもしれない。

 1R、右ローキックをヒットさせるポール。一回、二回、三回とローキックが当たる。マヌーフは、右フック。かわすポール。左フックを放つマヌーフ。スピードはマヌーフが上だ。マヌーフの右のパンチをかわしたポールは、右ローキックをズドン。だがマヌーフは、左右のフックでどんどん前へ出る。ポールもパンチで対抗するが、マヌーフの方が素早い。マヌーフの右フックが入り、ポールがダウン。いきなり試合が動く。左、右とフックを放ち、KOを狙うマヌーフ。右フックが入り、最後に左フックが決まるとポールはダウン。失神したポールを見て、レフェリーがすぐに試合を止めた。勝ったのは、マヌーフだ。■

 
comment

メルヴィン・マヌーフのコメント

――試合の感想をお願いします。
マヌーフ 自分としては良い試合ができたね。KOもできたし、やりたいことができたと思う。今回は意図的にスロースタートを心がけたんだ。
――スロースタートには、どういった意図があったのですか?
マヌーフ 通常、オレのスタイルはアグレッシブだ。だけど、今回はKOを意識するのではなく、正確な攻撃を心がけた。それがいい結果に結び付いた。ウェイトの違いは大きいから、プレッシャーをかけ続けるのはオレにも負担になるからね。
――KOの感触はいかがでしたか。
マヌーフ KOの味には慣れている。オレは勝っても負けてもKOだからね。この調子で味わい続けたいと思っているよ。
――弟さんの前で勝利を飾りました。
マヌーフ 彼の前で勝てて嬉しい。叔父も来てくれたから、この勝利は弟と叔父に捧げたいね。
――今後も総合と両立を目指していく?
マヌーフ 二つを両立は難しいけど、これでK-1に慣れてきた。どちらかを選ぶのは難しいけど、来年も両立して頑張りたい。■


ポール・スロウィンスキーのコメント

――敗因はどういった部分でしょうか。
ポール いいフックをもらってしまって、どうしても体勢を整えることができなかった。それが敗因だ…。
――試合の記憶はありますか?
ポール 最後のダウン寸前までは覚えている。だが、それ以降は…。
――師匠のアーネスト・ホースト氏からはなにか?
ポール なにも…。■