K-1甲子園FINAL16で天才的なセンスを発揮して、華麗な試合運びを披露した日下部竜也。谷川EPは、その才能をボクシング界のスーパースター、オスカー・デ・ラ・ホーヤに例えて絶賛。すでに優勝候補の一角として関係者からも熱視線を送られている。その日下部に立ち向かうのは、チームドラゴンの佐々木大蔵。こちらも高い総合力を誇り、素質では日下部にまったく劣らない。両者とも、パンチや蹴りを起用に使い分け、ディフェンスもしっかりしているだけに、試合の流れをいかに引き寄せるかがポイントになるだろう。高校生とは思えないレベルの高い争いになりそうだ。 1R、日下部はステップを使いながら右フックを打っていく。佐々木は右ローキックを返す。かわした日下部は、右ローキックからパンチにつなげる。佐々木は右フック。動き回る日下部は、フック、ローキックと矢継ぎ早に攻撃。佐々木は右ローキック。かわした日下部は、左右のフック、ローキックと倍返し。佐々木はローキックで動き回る日下部の足を狙う。だが、日下部は動いて蹴りをかわす。フックからアッパー、左ボディへとつなげて、会場を盛り上げる。佐々木もフックをタイミングよく狙うが、日下部はギリギリでかわす。そして日下部はショートの右フックを直撃。さらに踏み込んで、ロングの右フックを佐々木にヒットさせた。ダウンを喫してしまった佐々木。立ち上がったものの後ろを向く佐々木。レフェリーが試合を止めて、日下部のKO勝利が決まった。■ |