オープニングファイト(2)◎K-1甲子園 FIANL8:K-1ルール/3分3R
卜部功也
(関東大会優勝/千葉県立岬高校)
vs坪井悠介 ×
(中部地区準優勝/静岡県立天竜林業高校)
3R0分54秒、TKO ※タオル投入
report

K-1甲子園の超イケメン対決が実現した。最激戦区と称された関東地区予選を勝ち抜き、K-1甲子園FINAL16でも勝利を収めた卜部功也。その甘いルックスとともに、人気も急上昇中だ。兄の弘嵩は、すでにMAXの舞台に上がっているプロのキックボクサー。弟の功也も、兄に続けとばかりに活躍している。しかし、それに待ったをかけるのが対戦相手の坪井悠介だ。ボクシングで鍛えたパンチを武器に、ベスト8に進出し、こちらもルックスでは負けていない。お互いにKOで魅せることに拘るプロ意識を持っているだけに、相手を倒しに行く激しい打ち合いが期待される。

 1R、リングを回る坪井。卜部は右ローキック。坪井もローキックを返す。お互いにローキックを蹴り合う。卜部は右フック、右ローキック、左ハイキックとパンチと蹴りのコンビネーションで攻める。坪井は、出入りをしながらパンチで攻める。やや卜部が優位に試合を進める。1Rジャッジ/10(卜部)-9、10(卜部)-9、10(卜部)-9

 2R、卜部の勢いは止まらない。右ローキックで攻め、右ハイキック。足を使う坪井は、自らも右ローキックを返すが空振りに。卜部は右ローキックを連発。フック、ミドルキック、ハイキック、またローキックと多彩な攻撃をみせた。活路を見い出したい坪井は、フックを打っていくが卜部のガードを崩せない。卜部はパンチをまとめたり、ロー、ハイ、ミドルと蹴りを散らしていく。坪井は鼻から出血。ドクターチェックを受ける場面もあった。このラウンドも卜部が有利だ。2Rジャッジ/10(卜部)-9、10(卜部)-9、10(卜部)-9

 3R、卜部は飛び蹴り、ハイキックと完全にペースを握ったようだ。坪井は右フックを返す。卜部はこれをかわし、右ローキック、右フックを打っていく。坪井が打たれ始めると、危険とみなしたのか、セコンドがタオルを投入。卜部のTKO勝利が決まった。■

 
comment

卜部功也のコメント

――試合の感想をお願いします。
卜部 まだまだですね。あの3人のなかでは、自分の実力は下だと思っています。
――日下部選手との対戦が決定しました。
卜部 フェイントがうまいですね。強烈なKO勝ちをしているんで危ないです。
――お兄さん・弘嵩選手からはなにか?
卜部 ダメ出しばっかでした。あの中では一番下のレベルだぞと。
――大晦日への意気込みをお願いします。
卜部 いっぱい練習して勝てるように努力したいです。■


坪井悠介のコメント

――まずは試合の感想をお願いします。
坪井 負けてしまってすいませんでした。みんなが応援してくれて、本当に勝ちたかったんですけど…。試合の感想は、自分のやってきた練習がまったくできませんでした。自分が弱いと実感しました。
――前回の試合以降、手術をしたそうですが。
坪井 9月1日に手術しました。腹腔鏡を左わき腹に入れて、肺を膨らませる手術でした。
――ちなみに練習期間はどれくらいあったのですか?
坪井 抜糸してから2週間くらいですね。ただ、負けたんで言い訳はしたくないです。
――練習ができなかったと。
坪井 追い込みの練習は10日間くらいです。
――練習時間は?
坪井 一日、1時間とかですね。最初の頃は週に3回でした。
――2Rでスタミナが切れたように見えました。
坪井 切れました。今回の試合で課題も見付かったし、K-1のリングを実感できました。この経験を活かしたいです。
――ローキックに苦戦したように見えました。
坪井 ローキックはそんなに効いてなかったんですけど、思っていた以上に相手がうまかったです。レベルが高かったですね。
――サウスポー対策ができなかった?
坪井 練習では得意だったんですけど…。
――試合後、投入されたタオルを見つめていたように見えました。
坪井 …倒れてなかったんで、まだまだ行きたかったですね。情けないです…。
――今後の展望を教えてください。
坪井 体もこれで大丈夫なんで、もうちょっと気持ちを入れて練習したいです。■