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谷川貞治イベントプロデューサーのコメント

谷川 ここ数年で一番、いい大会でした。2試合にしてよかったです。3試合だったら危ないですよ、あの試合では。今回は魔裟斗選手のハートの強さに尽きると思います。肉を斬らせて骨を絶つ、ですね。キシェンコ戦はローキックで勝ちに徹することもできたのに、倒しに行きましたからね。そして、佐藤選手は素晴らしいです。強いということを証明しましたね。70kg級で強いのは日本人二人ということが証明されました。僕個人の見解としては、判定はフェアだったと思います。魔裟斗選手を早く休ませたいな、という気持ちです。彼は最後に「才能じゃなくて努力」で勝ったと言っていました。確かに才能ならキシェンコ選手やほかの選手の方があったのかもしれない。それを、魔裟斗選手は努力だけで勝ち上がってきた感じがします。おめでとうと言いたいですね。■


角田信朗・競技統括プロデューサーのコメント

角田 魔裟斗選手と佐藤選手の試合ですが、混乱した状態を説明しようと思います。3RしかないK-1では、スコアリングに明らかな差がないと10‐10と付けるものです。 2Rは魔裟斗選手が10‐9で取りましたが、3R目、魔裟斗選手がダウンしました。K-1では、ダメージの大きいダウンは2ポイントのマイナスになります。ですが、スリップ気味のダウンもあります。これをフラッシュダウンと取るか、ダメージのあるダウンかどうかはジャッジが判定します。魔裟斗選手のダウンに関しては、明らかにダメージがあるので10‐8を付けている。ですが、2人のジャッジがその後、魔裟斗選手はポイントを挽回したと判断しました。挽回を支持して、佐藤選手からマイナス1ポイントを取って、スコアを9-8と付けたんです。ですが、発表の際にリングアナウンサーのボンバー森尾氏が、発表に時間がかかったので疑惑が生まれてしまった。これは、一人だけ29‐28のスコアを付けたことに関して、確認をしたために間が空いたものです。それが混乱を招いた要因だと思います。ですが、K-1ではダウンを奪われての10‐8から、挽回できる可能性があります。今回の判定に関しては、正規の採点で延長戦に突入しましたので、スコアリング、ジャッジにご理解をお願いします。