第7試合◎ISKA世界ライト級王座決定戦/3分3R延長2R/60キロ契約
× 大宮司進
(日本/シルバーウルフ)
vs上松大輔
(日本/チームドラゴン)
1R0分29秒、KO ※左ヒザ蹴り
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 K-1ライト級。ISKA世界ライト級王座決定戦として行われるこの試合は、60kg級の魔裟斗として期待のかかる上松大輔が登場。対戦するのは、魔裟斗の盟友である大宮司進だ。キャリア、経験で勝る相手との対戦となった上松だが、この関門をクリアしなければ本人が目指す“国民的スター”への道は開けない。対する大宮司も、そう簡単に世代交代をさせるつもりはないだろう。互いにスピードとキレを最大の武器としているだけに、60kg級の持ち味である素早い攻防が展開されるはずだ。大宮司の経験が優るのか、それとも上松の勢いが勝つのかは、終わってみなければ分からない。一瞬の瞬きも許されない、ハイスピードバトルになるはずだ。

 1R、上松は速い右ローキックで攻撃。左フックにつなげ、大宮司がスリップする場面も。立ち上がった大宮司に、上松は左ストレート、左右のフックと畳み掛ける。ガードを固める大宮司に、上松の蹴りがまともに入る。倒れる大宮司。ダウンだ。立ち上がれない大宮司を見て、レフェリーは試合を止める。上松がISKA世界ライト級王者になるとともに、ライト級の面白さをアピールすることに成功した。マイクを握った上松は、「トップ選手の大宮司選手に勝って、世界のトップに入れたと思います。これからも強い選手と闘っていきますので、応援をよろしくお願いします」と挨拶した。■

 
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上松大輔のコメント

――世界のベルトを獲った感想は?
上松 実感はあまりないですね。一試合として、勝った感じです。ベルトの価値を上げるのはこれからです。
――大宮司選手の印象をお願いします。
上松 ローキックで来るかなと思ったんですけど、ガンガン来たんでやりやすかったです。あのフィニッシュも考えてました。
――髪の毛を守りましたね。
上松 切られるとも思ってなかったですけど、ホッとはしてます。
――ガンガン来るタイプはやりやすい?
上松 そういう選手とやることが多かったんで、噛み合うという感じですかね。いつも通りの試合になったな、と思います。
――今後、闘いたい相手はいますか?
上松 自分には全日本フェザー級2位というランキングがあるんで、各団体の王者は倒さないといけな■


大宮司進のコメント

――フィニッシュは予想外でしたか?
大宮司 全然、見えなくて…。気が付いたら倒れてました。なにをもらったか覚えてません。
――今の心境をお願いします。
大宮司 スッキリしました。
――対策は?
大宮司 前に詰めて、プレッシャーをかけようとしたんですけどね。その前に終わっちゃいました。
――MAXでは連敗となりました。
大宮司 もうこれで引退します。上松選手は、23~24くらいのときにJ-MAXに出た頃の俺みたいだなって思ってたんですよ。これからK-1を盛り上げてほしいですね。
――試合前から、負けたら引退と考えていた?
大宮司 勝つ気だったんで、そこまで考えてなかったですけどね。でも、今回はいろんな意味で…コヒにしてもそうだけど、世代交代が見えた大会でしたね。■