第6試合◎K-1ルール/3分3R延長1R/60キロ契約
大月晴明
(日本/AJKF)
vs梶原龍児 ×
(日本/チームドラゴン)
3R判定3-0 ※30-28、29-28、30-29
report

 前回のMAX世界FINAL8からスタートを切ったK-1の新カテゴリー、K-1ライト級(60kg)。その中心人物として期待が集まっている大月晴明は、前回、デビッド・ドゥージャを豪快に粉砕。その圧倒的な破壊力を見せつけることに成功した。そして、今回はいよいよ日本人対決に挑むこととなる。その相手となるのは、同じく60kg級の雄、梶原龍児だ。梶原はチームドラゴンに所属する選手で、ボクシング出身の強豪。一発の破壊力を秘めたパンチは、大月に負けないものを持っている。互いにパンチを得意とするだけに、KO必至の壮絶な殴り合いが展開されることだろう。
 1R、ジリジリと前へ出る大月。下がって様子を見る梶原。大月は左ハイキック。梶原は右ローキック。大月は左フック。さらに左ローキックで攻める大月。右ローキック、左フックが梶原に襲い掛かった。梶原はローキックを返し、右フック。大月は左フック。これは梶原がかわす。静かな立ち上がりとなる。
1Rジャッジ/10(大月)-9、10(大月)-9、10-10

 2R、大月は右ローキックをヒットさせる。ワンツーを繰り出す大月。さらに右ローキックで梶原に襲いかかる。大月は、右ストレート。梶原も左フックで迎え撃つ。大月はワンツー。梶原もワンツーを返すと、軽くヒットする。梶原は左ストレート、左ボディで攻撃。大月もフックを振り回した。
2Rジャッジ/10(梶原)-9、10-10、10-10

 3R、1,2Rは静かな展開だったが、ここから一気に二人の動きは激しくなる。左ハイキックを放つ大月。これをかわした梶原は、右ストレート。そしてワンツーにつなげた。大月は右ローキック。梶原は前へ出て左ボディを攻撃。さらに梶原は、ワンツースリーと連打で攻める。左、右とパンチを放つ梶原。大月のハイキックが決まり、よろける場面も。だが梶原は、前へ出て左右のパンチを打っていく。大月もパンチで打ち合い。激しい攻防が目立つようになる。お互いに攻めるが、決定打は生まれない。このまま判定となり、僅差で大月が勝者となった。■

 
comment

大月晴明のコメント

――消化不良といった表情ですね。
大月 …はい。
――消化不良の原因はなんでしょう?
大月 う~ん…梶原選手が強くって、僕がたいしたことなかったって感じです。
――2度目のMAXでしたが、持ち味は発揮できましたか?
大月 持ち味を発揮できていたら、相手は倒れていると思います。僕は倒せなかったら負けだと思っているんです。判定は嬉しくないですね。これなら倒された方が良かったと思います。
――今後の課題は?
大月 ケガを直して、いい練習をすることですね。
――試合前からケガがあったと。
大月 でも、みんなにケガはあると思います。それは言い訳になってしまうんで。
――今後K-1のリングで、闘いたい相手はいますか?
大月 今日は負けたと思っているんです。大きい発言はできないんで、鍛え直してK-1のリングに立てるようにしたいです。
――魔裟斗VS佐藤の感想をお願いします。
大月 あのあとにやらせないでください(苦笑)。ものすごいやり辛かったです。あの試合を見て疲れましたよ。世界一と、世界ニが試合をしているみたいでした。
――今日の試合の点数をお願いします。
大月 付けられないですね。試合中にお互いバテてる時点でよくないですね…。■


梶原龍児のコメント

――試合の感想をお願いします。
梶原 堅くなってたのか、動けなかったですね。3Rは欲を出して打ち合ってやろうかと思ったんですけど…。
――K-1の舞台で緊張していた?
梶原 またK-1で使ってもらえるなら、1Rの闘い方を勉強したいですね。
――消化不良ですか。
梶原 お互いにキャッチボールじゃないけど、うまく噛み合わなかった。延長があればやりたかったけど、判定は判定なんで。
――大月選手の印象をお願いします。
梶原 攻撃力は確かにありました。ドラゴンボールの魔人ブゥみたいな感じでしたね。■