第4試合◎FINAL 準決勝(2):K-1ルール/3分3R延長1R
× アンディ・サワー
(オランダ/シュートボクシング オランダ)
vsアルトゥール・キシェンコ
(ウクライナ/キャプテン オデッサ)
延長R判定3-0 ※10-9、10-9、10-9。本戦0-0…30-30、30-30、30-30
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 MAX世界準決勝のもう一つは、アンディ・サワーとアルトゥール・キシェンコが対決。前人未到のMAX連覇を目指すサワーは、前回のFINAL8でウォーレン・スティーブルマンズを完封して王者の貫禄を見せつけたばかり。連覇へ弾みをつけることになった。そのサワーと闘うのは、新進気鋭のキシェンコ。準々決勝の城戸康裕戦では、従来のパンチ技術に加え、強烈な足技を披露。ともにコンプリートファイターなだけに削り合いは必至だろう。試合の結末は一瞬のKOとなるか、3Rフルに潰し合いとなるのか。結末を予測することは難しいが、壮絶な内容になるのは間違いない。
 1R、様子を見るサワー。キシェンコは左ハイキック、インロー、左ストレート、左ハイキックと攻撃を畳み掛ける。サワーは回りながらディフェンス。右ローキックで様子を見て、まだエンジンがかかっていないようだ。キシェンコは、左ハイキック。これを弾くサワー。キシェンコは左ボディ。サワーは回ってかわす。キシェンコは右フック、ローキックと探りを入れながらもサワーを崩しにかかる。攻めるキシェンコ。鉄壁の守りを見せるサワーといった印象が残った。
1Rジャッジ/10-10、10-10、10-10

 2R、キシェンコはローキックで攻撃。サワーはこれを弾き、右ローキックを返す。キシェンコは、構わずにローキックを連打。サワーは守りながらも、隙をついて、ワンツーからの右ローキック。キシェンコは右ボディブロー。サワーは飛び蹴り。キシェンコは左フック。サワーはワンツーからのローキック。ようやくエンジンがかかってきたようだ。だがキシェンコは、まったく怯まない。フックを返していき、一歩も引かなかった。
2Rジャッジ/10-10、10-10、10-10

3R、イーブンで迎えた最終ラウンド。サワーは慎重に左ストレート。キシェンコは左ローキック、右ストレートを打っていく。キシェンコはローキック、ワンツー、さらに前へ出てワンツーと積極的に出ていく。サワーは右ローキック、右フックを返す。キシェンコは右ヒザ蹴り、右フックを放つ。サワーはガードを固めながら右ローキック。キシェンコは右フック。これが軽くヒットする。このままでは判定で分が悪いサワーは、ワンツースリーをまとめ打ち。ローキックも決めて、イーブンに持ち込んだ。判定も大きな差がつかずに、ドロー。この試合も延長戦に持ち込まれた。
3Rまでの合計ジャッジ/30-30、30-30、30-30

延長戦。マストシステムとなるこのラウンドは、手数の多い選手の勝ち。キシェンコは、右ローキック、右ハイキック、左ストレートと手数で攻める。サワーもパンチをまとめるが、これはキシェンコがガード。勢いに乗るキシェンコは、左右のローキックで攻め、右のパンチを繰り出す。サワーはローキックをコツコツと当てていく。キシェンコは左フック、バックブローと手数を増やす。サワーもパンチからローキックを入れるが、キシェンコの勢いは止められない。ややキシェンコが有利に試合を進め、勝負は最後の判定へ。三者とも10-9で、キシェンコを支持。なんと、準決勝で王者サワーが消えることに。魔裟斗と決勝で闘うのは、キシェンコだ!!■

 
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アンディ・サワーのコメント

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