ついに世紀の日本人頂上対決が実現する!! MAX世界準決勝で、かねてから魔裟斗との対戦を熱望していた佐藤が、MAX世界FINAL8で宿敵のブアカーオをKOで下し、対戦のチャンスを自らの拳で手繰り寄せた。対する“反逆のカリスマ”魔裟斗も、批判してきた佐藤を認める発言を残し、いよいよ両雄が準決勝で激突することになる。ポイントとなるのは、魔裟斗のパンチVS佐藤のローキック。魔裟斗の回転の速い打撃と、佐藤の蹴り技の応酬となるだろう。ファン待望のビッグマッチは、劇的な幕切れになること必至。どちらが勝っても、歴史に残る一戦になる!! 1R、インローを放つ佐藤。魔裟斗は右フック、左ストレートを繰り出しKOを狙う。会場は大騒ぎだ。さらに魔裟斗は、右ローキックを蹴りつつ右フックを打っていく。佐藤は右ローキック。魔裟斗はワンツー、左フックを放つ。お互いが向き合うと、魔裟斗と佐藤の大コールが交錯する。佐藤は、魔裟斗の突進に合わせて右ヒザ蹴りを突き出す。魔裟斗は構わずにパンチを打っていく。佐藤はローキック。魔裟斗はワンツーから左フックへつなげ、佐藤のアゴを狙う。軽くヒットする場面もあった。 1Rジャッジ/10-10、10-10、10-10 2R、佐藤は左ローキックで冷静に試合を組み立てていく。魔裟斗も右ローキックをヒットさせて、再び、左右のフックで攻撃。佐藤はインロー、ヒザ蹴りといつものコンビネーションで攻める。魔裟斗は、間合いを詰めて、右、左とパンチを繰り出した。これが、一発、二発、三発と軽くヒットして会場から悲鳴と歓声が上がる。佐藤のアッパーも当たるが、魔裟斗は前へ出てパンチを打っていく。やや魔裟斗のパンチが目立つラウンドだった。 2Rジャッジ/10(魔裟斗)-9、10(魔裟斗)-9、10(魔裟斗)-9 3R、佐藤は右ローキック。魔裟斗はローキックを蹴りつつ、右ストレート。これは佐藤が前蹴りを当てて、ディフェンス。魔裟斗は右ストレート。佐藤が前蹴りで防御。佐藤は右ローキックを直撃。魔裟斗は左ストレート。佐藤は足を止めて打ち合う。すると佐藤の左フックからの右ストレートがヒットして、なんと魔裟斗がダウン。場内は騒然となる。立ち上がった魔裟斗に、佐藤が右フックを繰り出す。魔裟斗はダメージがないのか、真っ向から打ち合う。お互いのパンチが、交錯する。魔裟斗はあと一回、ダウンをすれば終わりだ。激しい打ち合いとなるが、パンチのスピードは魔裟斗が上。左、右と何度も佐藤の顔に魔裟斗のパンチがヒットする。それでも倒れない佐藤。ここで試合終了のゴングが鳴らされる。ダウンを奪われた魔裟斗だが、後半巻き返したポイントが、どこまで挽回できたのか、運命の判定勝負へ。判定は、1-0でドロー。延長戦へ突入した。 3Rジャッジ合計/29(佐藤)-28、28-28、28-28 延長戦。佐藤は足を止めて打ち合う。魔裟斗は、左、右と得意のパンチが鋭く放たれていく。佐藤はローキックを入れるが、基本的にはパンチで勝負をかけている。守りには入らない。魔裟斗のフックが何度も佐藤の顔をとらえる。佐藤もヒザ蹴りを返すが、魔裟斗の突進を止められない。魔裟斗は、最後の力を振り絞って、右、左、右とパンチを打っていく。あっという間にラウンドが終了し、ここも勝負は判定へ。三者とも10-9で、魔裟斗を指示。佐藤は無念の敗退となり、魔裟斗が薄氷を踏みながらの決勝進出となった。■ |