新鋭の城戸康裕が、初代王者超えに挑むのがこの試合のテーマといっていい。今年の2月に日本トーナメントを制し、一躍、時の人となった城戸。世界大会もベスト8まで進出する大躍進を見せたが、惜しくもキシェンコの前に力尽きた。対するクラウスは、ザンビディスを下しリザーブファイトに出場を決め、ここで完全復活の狼煙を上げたいところ。初代王者の誇りにかけて、新星の城戸には負けられないことだろう。勝負を分けるのは、城戸が狙うカウンター。はたして勝つのは勢いに乗る城戸か、それとも地力で勝るクラウスか。リザーブ権を勝ち取るのはどちらになるのだろうか。 1R、城戸は距離をとりつつ左ローキック。クラウスもローキックを返しつつ、前へ出ていく。ジャブをついて牽制する。クラウスは左フック。城戸は右ヒザ蹴り。これをかわしたクラウスは、右フックでKOを狙う。すると城戸の右ヒザ蹴りが決まる。一瞬、動きが止まるクラウス。左ローキックをヒットさせる城戸。クラウスは前へ出て、左右のフック。左ボディブローが城戸に直撃する。城戸はフックを打って、バックブロー。クラウスは紙一重でかわす。左ボディブローがヒット。ラウンド終了間際にクラウスのヒザ蹴りが当たり、城戸は眉間から出血。 1Rジャッジ/10-10、10-10、10-10 2R、クラウスは前蹴り。城戸は左ハイキック。クラウスへ前へ出て右フック。この攻撃に弾かれるように、城戸は左右のストレートを次々と打っていく。下がるクラウス。さらに城戸は、左右のフックで追い込んでいく。カウンターの名手が、一気に勝負へ出る。ところがクラウスのヒザ蹴りが、またもやヒット。城戸の眉間の出血がひどく、レフェリーは試合を中断。ドクターストップがかかり、クラウスのTKO勝利が決まった。■ |