第1試合◎スーパーファイト:K-1ルール/3分3R延長1R
× 小比類巻太信
(日本/BRAVI RAGAZZI)
vsユーリ・メス
(オランダ/イッツショータイム)
3R2分59秒、KO ※左ストレート。1R、小比類巻は左ストレートでダウン1あり
report

 ケガで長期欠場となっていたKOHIが、いよいよ復活する!! 07年10月のカラコダ戦を最後に試合から遠ざかっていた小比類巻が、“貴之”から“太信”に改名し、ついに復帰戦に挑むことが決定した。その対戦相手はバダ・ハリが所属するマイクスジムの強豪、ユーリ・メス。ユーリは、パンチだけではなく蹴りも強いファイターで、まったく侮ることができない。万全の状態でなければ厳しい相手とも言えるが、この試合が実現した時点で、小比類巻が100%のコンディションを取り戻している自信があるようだ。久しぶりのリングで、小比類巻が1年分の思いを爆発させる!!

 1R、インローを蹴っていくユーリ。小比類巻はジャブを打ちながら、得意の右ヒザ蹴りを繰り出す。一瞬、動きが止まったユーリだが、右フックを返していく。左右のフックを打ちながら前進するユーリ。小比類巻は右フックを打ちつつ、右ローキック。するとユーリが、一気に間合いを詰めてパンチを連打。左フックが決まり、小比類巻がダウンを喫した。立ち上がった小比類巻に、ユーリはパンチをラッシュ。小比類巻は、どうにかラウンド終了のゴングに救われた。
1Rジャッジ/10(ユーリ)-8、10(ユーリ)-8、10(ユーリ)-8

 2R、小比類巻は左ハイキック。左ストレートから、さらに左ハイキックを繰り出してKOを狙う。ユーリはこれをしっかりとディフェンスして、豪快な右フック。ローキックを蹴りつつ、右フックを連発。小比類巻はガードを崩さないが、この攻撃を必死で耐える。ヒザ蹴りを合わせようとするが、ユーリの突進はなかなか止められない。ユーリのパンチで、小比類巻が追い込まれる場面が目立った。
2Rジャッジ/10(ユーリ)-9、10(ユーリ)-9、10(ユーリ)-9

 3R、後のない小比類巻はジャブをついて右ローキック。これはヒットするのだが、ユーリを崩すことはできない。小比類巻はヒザ蹴り。これをもらってもユーリは怯まない。前へ出て、フックを打っていく。勝負に出る小比類巻は、ユーリと打ち合う。小比類巻のフックが、ときおりユーリに当たるが、倒れない。逆に小比類巻は、左フックのカウンターをもらい、大の字にダウン。これを見たレフェリーが試合を止めて、ユーリのKO勝利となった。■

 
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ユーリ・メスのコメント

――試合の感想をお願いします。
メス 内容には満足しているよ。同じチームのバダ・ハリやメルヴィン・マヌーフと同様に、マイクスジムの売りであるアグレッシブさが前面に出てよかった。
――小比類巻選手の印象はいかがですか?
メス 思った通りの選手だ。彼の試合はしっかりと見てきたし、そのおかげで予測できた。彼は展開が悪くなると動きが止まる。今回もそうだったね。オレもMAXの新しい顔として、今後もいい試合をして相手を倒して行きたいよ。
――今後、闘ってみたい相手はいますか?
メス どの選手でもいい。ボクシングのうまいヴァージル・カラコダともやりたいし、オランダでは負け越しているサワーもそうだ。それにサトウ、マサトももちろんだよ。■

▼メルヴィン・マヌーフ 今日の内容はよかったな。練習の成果が出たと思う。プレッシャーのかけ方もよかったし、彼はK-1のリングで活躍できるだろう。メスにとっては今回がMAXのデビュー戦になる。今後もしっかり試合をして、勝ってもらいて~な。■


小比類巻太信のコメント

――試合の感想をお願いします。
小比類巻 調子は良かったけど、距離感を潰されて…相手が強かったですね。最後のパンチをもらって倒れた瞬間、意識はあったんです。それで天井が見えて…やっちゃったなと(苦笑)。1年ぶりの試合でしたけど、それなりに相手も強かったんで…。でも、負けてこういうこと言うのもあれですけど…。もう一度、これから頑張ります。魔裟斗選手と佐藤選手の試合を見て、気合が入りました。ありがとうございました!!■