オープニングファイト(3)◎K-1ルール/3分3R延長1R
× パク・ヨンス
(韓国/KHAN GYM)
vsランディ・キム
(韓国/フリー)
2R1分11秒、KO ※右ローキック
report

 砲丸投げのエリートアスリートとしてK-1へ転向したランディ・キムは、デビュー4連敗と奈落の底へ落とされてしまったが、前回のハワイ大会で2連勝。決勝でグーカン・サキに負けてしまったものの、ようやく結果が出てきたようだ。結果が出て地元・韓国での試合に気持ちが乗っているランディの相手は、テコンドーの韓国代表までいったこともあるパク・ヨンス。ヨンスは、日本の伊原ジムで修行を積むなど、K-1へ本腰を入れている。テコンドーVS砲丸投げの異色対決は、どんな結末が待っているのか。

 1R、左ミドルキックで攻撃するヨンス。ランディは左ローキックを返す。ヨンスは、ミドルキックでランディの腕を殺しにかかる。するとランディは、一気に間合いを詰めて左右のフックを連打。ヨンスは右ローキックを返す。ランディの右フックがヒットする。怯むヨンスに、ランディはチャンスとばかりに左右のパンチで襲いかかる。ヨンスはローキックを当てるのが精一杯で、ランディのパンチに押された印象が残った。

 2R、右ハイキック、左ハイキックと高い蹴りでランディの進撃を止めにかかったヨンス。だがランディは、前へ出てパンチを放っていく。ヨンスは右ローキック。ランディは右ボディブローを打ちながら、前進。右ローキックが入り、ヨンスが横を向いてしまう。このときにランディは、パンチを連打してスタンディングダウンを奪う。ファイティングポーズが取れなかったのか、レフェリーはKOを宣告。ランディのKO勝利となった。■

 
comment

ランディ・キムのコメント

――母国・韓国の試合で勝利を収めました。
ランディ 母国で勝てて、とても嬉しいです。これからも頑張りたいですね。
――決定打は何だと思いますか?
ランディ それほど満足できる試合ではなかったので、この技というのはないですね。ローキックのダメージで気持ちが折れたのではないでしょうか?
――パク・ヨンス戦の戦略は?
ランディ 相手はテコンドーの選手なので、足技を警戒していました。テコンドーの選手を呼んで練習しましたが、パク選手はあまり足技を使ってこなかったですね。
――これからの展望を聞かせて下さい。
ランディ 残っている試合は多くありません。全部に出場して、そこで良い試合ができるようにしたいですね。
――自信や根性の面で、今までよりも成長したように見えます。
ランディ 今までそういった部分の練習はしていませんでした。しかし、アメリカでの練習で、相手が向かってきたら対抗しようという心が芽生えたんです。それに、前回のハワイ大会で勝利を挙げることができたので、今回の試合にうまく作用したと思います。
――ダメージはいかがですか?
ランディ こんなに異常がないのは初めてですね、アハハ。■


パク・ヨンスのコメント

――今の心境をお願いします。
ヨンス よく分かりません。レフェリーが戦意を喪失したと勘違いしたのでしょう。とても残念な気持ちです。
――ランディ選手と対戦してみての感想はいかがですか。
ヨンス 今はなんと言えばいいか…。非常に素晴らしい選手だとは思います。
――1Rに腕を痛めたように見えました。
ヨンス ええ、右のパンチの当たりが悪くて…。
――体重が増えていたように見えましたが、敗因はスタミナ切れですか?
ヨンス …今回は増量しながら練習をしてきました。
――これからの展望をお願いします。
ヨンス とにかく頑張りたいです。今は混乱していますが、ベストを尽くしたいと思います。■