お互いに蹴りの得意な選手同士の対決が実現。ポール・スロウィンスキーは、ハワイ大会のアジス・ヤヤ戦で、激しいダウンの応酬となり、大会のベストバウトといってもいい試合を見せたばかり。この試合が評価されて、ポールがファン投票で選ばれた。レミーは、蹴りのスペシャリスト。その相手に対して、ポールがどんな作戦を使ってくるのかがポイントになりそうだ。ポールには、アーネスト・ホースト氏がついているため、どんな作戦を立ててくるのかが注目となる。 1R、ジャブからローキックを放つポール。さらにワンツーからローキック。レミーもどっしりと構えて、右ローキックを返す。左フックを繰り出すポール。レミーも同じ技で返していく。レミーは、得意のジャブからのローキックをヒットさせる。ポールもローキックを返す。お互いに持ち味は蹴りが中心になるため、静かな立ち上がりとなる。 2R、レミーの攻撃が増えていく。ローキックをバシバシと入れる。ポールもローキックを当てていくが、あまり効かない様子。ポールはローキック、左ハイキック、右ローキックで攻撃。レミーはローキックを返しつつ、得意の飛びヒザ蹴り。これをかわしたポールは、フックを打つがヒットしなかった。 3R、ポールのパンチが目立つようになる。左、右とフック系のパンチでレミーからKOを狙う。レミーはしっかりとガードを上げて対応。それでもポールは、左右のパンチで前へ進む。ガードの上からでも、左、右とパンチがレミーに襲いかかり、会場も盛り上がっていく。ところが、あと一歩で崩れないところがレミーの持ち味。ポールの打ち終わりを待ち、バスン、バスンと蹴りを打ち込み、パンチで打ち合う場面も出てきた。際どい判定となるが、全体的にレミーが押していた印象が残る。やはりジャッジもレミーを支持。K-1のGODが、決勝トーナメントへ駒を進めた。■ |