前回のヘビー級タイトルマッチで、バダ・ハリにKO負けを喫してしまったグラウベ・フェイトーザ。今回が出直しの一戦となる。グラウベと闘うのは、難関のEUROPE GPを勝ち抜いたエロール・ジマーマン。何をやってくるのか分からない不気味なところがあり、「オレは何でもできる。ニュージェネレーションは何でもできることを証明したい。グラウベは左のブラジリアンキックが得意。ならばオレは、右の同じ蹴りで1Rに倒してみせる」とジマーマンは宣言した。グラウベが復活するのか、それともジマーマンが下克上を成功するのか注目の一戦。 1R、勢いよく飛び出したジマーマンは、右ストレート、右フックで攻撃。グラウベはガードを固めて左ミドルキック。ジマーマンは、右ストレート、右ハイキックと手を休めない。グラウベの右ミドルキックがズバリと決まる。それでもジマーマンは、下がらずにフックを打っていく。グラウベは右ローキックを直撃させる。ジマーマンは、右フック、右フック、右フックと右のパンチを中心に攻めまくる。すると、ガードを固めていたはずのグラウベのバランスが崩れていく。ジマーマンの右フックが入り、グラウベがダウン。かなりのダメージがありそうだが、ラウンド終了のゴングに救われた。 2R、ジマーマンは右フックを連発させる。右ストレートを放ち、その直後の右フックを繰り出す。直線と横からの攻撃で、グラウベを翻弄する。得意のジャンピングフックも飛び出し、完全にジマーマンのペースだ。グラウベはダメージから回復したのか、ガードを固めつつ左ミドルキック。そしてブラジリアンキックでKOを狙うが、不発に終わる。ジマーマンは右ハイキックを返し、意地をみせる。相変わらず右のパンチで崩しにかかるジマーマンは、右フックで二度目のダウンを奪う。立ち上がったグラウベに、ジマーマンは猛攻撃。グラウベは何とか耐えた。 3R、ジマーマンは右のパンチを中心に組み立てていく。ストレート、フックがグラウベを崩しにかかる。ジマーマンの右ハイキックが、グラウベに捉えそうになる。グラウベは左ハイキック。これをかわすジマーマン。グラウベの右ストレートがヒットするが、ジマーマンは倒れない。最後の最後でグラウベは反撃するも、あと一歩届かない。判定でジマーマンが勝利。グラウベはベスト16で消えた。■ |