第4試合◎FINAL16:K-1ルール/3分3R延長2R
× グラウベ・フェイトーザ
(ブラジル/極真会館)
vsエロール・ジマーマン
(ヨーロッパGP王者/オランダ/ゴールデン・グローリー)
3R判定3-0 ※26-30、26-30、26-30。グラウベは1Rと2Rに右フックでそれぞれダウン1あり
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前回のヘビー級タイトルマッチで、バダ・ハリにKO負けを喫してしまったグラウベ・フェイトーザ。今回が出直しの一戦となる。グラウベと闘うのは、難関のEUROPE GPを勝ち抜いたエロール・ジマーマン。何をやってくるのか分からない不気味なところがあり、「オレは何でもできる。ニュージェネレーションは何でもできることを証明したい。グラウベは左のブラジリアンキックが得意。ならばオレは、右の同じ蹴りで1Rに倒してみせる」とジマーマンは宣言した。グラウベが復活するのか、それともジマーマンが下克上を成功するのか注目の一戦。

 1R、勢いよく飛び出したジマーマンは、右ストレート、右フックで攻撃。グラウベはガードを固めて左ミドルキック。ジマーマンは、右ストレート、右ハイキックと手を休めない。グラウベの右ミドルキックがズバリと決まる。それでもジマーマンは、下がらずにフックを打っていく。グラウベは右ローキックを直撃させる。ジマーマンは、右フック、右フック、右フックと右のパンチを中心に攻めまくる。すると、ガードを固めていたはずのグラウベのバランスが崩れていく。ジマーマンの右フックが入り、グラウベがダウン。かなりのダメージがありそうだが、ラウンド終了のゴングに救われた。

 2R、ジマーマンは右フックを連発させる。右ストレートを放ち、その直後の右フックを繰り出す。直線と横からの攻撃で、グラウベを翻弄する。得意のジャンピングフックも飛び出し、完全にジマーマンのペースだ。グラウベはダメージから回復したのか、ガードを固めつつ左ミドルキック。そしてブラジリアンキックでKOを狙うが、不発に終わる。ジマーマンは右ハイキックを返し、意地をみせる。相変わらず右のパンチで崩しにかかるジマーマンは、右フックで二度目のダウンを奪う。立ち上がったグラウベに、ジマーマンは猛攻撃。グラウベは何とか耐えた。

 3R、ジマーマンは右のパンチを中心に組み立てていく。ストレート、フックがグラウベを崩しにかかる。ジマーマンの右ハイキックが、グラウベに捉えそうになる。グラウベは左ハイキック。これをかわすジマーマン。グラウベの右ストレートがヒットするが、ジマーマンは倒れない。最後の最後でグラウベは反撃するも、あと一歩届かない。判定でジマーマンが勝利。グラウベはベスト16で消えた。■

 
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エロール・ジマーマンのコメント

――試合の感想をお願いします。
ジマーマン 非常に嬉しいね。相手は経験が豊かで、実力のある選手だった。勝てて嬉しい。
――今回の戦略を教えてください。
ジマーマン 彼は左のハイキックが強いので、対策を練っていた。攻撃と守備のバランスを考えた練習してきたんだ。
――ベスト8で闘いたい相手はいますか?
ジマーマン オレは誰が相手でも勝てるし、怖くもない。ただ、誰か挙げるとしたらカラエフだな。チームメイトのハリッドを倒している。あとはバンナかな。
――ダメージはありますか?
ジマーマン オレの方はないよ。相手の方があるんじゃないのか?
――今後の展望をお願いします。
ジマーマン 確かにオレは22歳で一番、若い。オレは王者になるし、邪魔をできるヤツはいないと思っている。■


グラウベ・フェイトーザのコメント

――敗因はなんでしょう?
グラウベ ジマーマンは素晴らしい選手でした。私も十分な準備をしていましたが、彼の練習量がそれを上回ったのでしょう。彼におめでとう、と言いたいですね。
――年齢を重ねてスタミナが落ちているように見えます。
グラウベ K-1でも世代交代はいつか行なわれるものです。ですが、まだまだ私たちの世代は強いですし、誰も引退を望んでいないと思います。■