今、最も勢いのある若手といえば、グーカン・サキ。ハワイ大会で行われたUSA GPでは、ドゥシュ・プー、リック・チーク、ランディ・キムをすべてKOで倒し、ぶっちぎりの優勝をはたした。一方、サキと対戦するのはレイ・セフォー。最近はケガなどの影響もあり、バダ・ハリに衝撃のKO負けをするなど、サキとの勢いは対照的。サキは、「オレはレイのファンだった。今回、彼を倒して逆にオレのファンにさせてみせる」と息巻いた。セフォーは、「オレはグローブを置くつもりはない」と反論。世代交代マッチは、熱い闘いになりそうだ。 1R、サキは左ローキックを連続。右ローキックも蹴り、セフォーの足を狙いか。セフォーも右ローキックを返し、右ボディブローでサキの動きを止めにかかる。サキはローキックからハイキックに変化させ、さらにバックキックへつなげる。セフォーはこれをディフェンスすると、フックでKO狙う。一発狙いのセフォーと、連打のサキ。互角の闘いが繰り広げられていた。 2R、セフォーは右フック、右アッパーで一発狙い。サキは右ローキック、ハイキックで崩しにかかるが、セフォーは動じない。サキはハイキックを繰り出すが、これもセフォーにかわされてしまう。だがサキは、ハイキック、ヒザ蹴り、フックと手数で勝負した。 3R、サキはローキックを連発。相変わらず、足から攻めていく。セフォーは右、左ストレートを放ちつつ、コーナーへ詰める。守りを固めるサキに、セフォーは左右のフックを連打。しかしサキは、フックを返し、このピンチか脱出する。セフォーのバックブローをかわすと、左右のフックを放つ。セフォーはノーガードのボディワークで、パンチをことごとくかわし歓声が上がる。前へ出てフックを繰り出し、自分のペースに持っていこうとした。勝負は判定へ。だがドローとなり、延長へ突入した。 延長戦。サキは右フック、ワンツーからのローキック。守りに入るセフォーに、さらにワンツーからのローキック。またもや、ワンツーからのローキックと完全にサキのペース。セフォーは動きが遅くなってしまう。サキは右フック、ローキック、右フックと畳みかける。セフォーは防戦一方。右アッパーを返すのが精一杯で、サキの攻撃を浴びまくった。判定となり、やはりサキの勝利。セフォーが消えて、サキが新世代の扉を開けた。■ |