第3試合◎FINAL16:K-1ルール/3分3R延長2R
× レイ・セフォー
(推薦/ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
vsグーカン・サキ
(USA GP王者/トルコ/チーム・レベル)
延長1R判定3-0 ※9-10、9-10、9-10。本戦0-0…29-29、30-30、30-30
report

今、最も勢いのある若手といえば、グーカン・サキ。ハワイ大会で行われたUSA GPでは、ドゥシュ・プー、リック・チーク、ランディ・キムをすべてKOで倒し、ぶっちぎりの優勝をはたした。一方、サキと対戦するのはレイ・セフォー。最近はケガなどの影響もあり、バダ・ハリに衝撃のKO負けをするなど、サキとの勢いは対照的。サキは、「オレはレイのファンだった。今回、彼を倒して逆にオレのファンにさせてみせる」と息巻いた。セフォーは、「オレはグローブを置くつもりはない」と反論。世代交代マッチは、熱い闘いになりそうだ。

 1R、サキは左ローキックを連続。右ローキックも蹴り、セフォーの足を狙いか。セフォーも右ローキックを返し、右ボディブローでサキの動きを止めにかかる。サキはローキックからハイキックに変化させ、さらにバックキックへつなげる。セフォーはこれをディフェンスすると、フックでKO狙う。一発狙いのセフォーと、連打のサキ。互角の闘いが繰り広げられていた。

 2R、セフォーは右フック、右アッパーで一発狙い。サキは右ローキック、ハイキックで崩しにかかるが、セフォーは動じない。サキはハイキックを繰り出すが、これもセフォーにかわされてしまう。だがサキは、ハイキック、ヒザ蹴り、フックと手数で勝負した。

 3R、サキはローキックを連発。相変わらず、足から攻めていく。セフォーは右、左ストレートを放ちつつ、コーナーへ詰める。守りを固めるサキに、セフォーは左右のフックを連打。しかしサキは、フックを返し、このピンチか脱出する。セフォーのバックブローをかわすと、左右のフックを放つ。セフォーはノーガードのボディワークで、パンチをことごとくかわし歓声が上がる。前へ出てフックを繰り出し、自分のペースに持っていこうとした。勝負は判定へ。だがドローとなり、延長へ突入した。

 延長戦。サキは右フック、ワンツーからのローキック。守りに入るセフォーに、さらにワンツーからのローキック。またもや、ワンツーからのローキックと完全にサキのペース。セフォーは動きが遅くなってしまう。サキは右フック、ローキック、右フックと畳みかける。セフォーは防戦一方。右アッパーを返すのが精一杯で、サキの攻撃を浴びまくった。判定となり、やはりサキの勝利。セフォーが消えて、サキが新世代の扉を開けた。■

 
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グーカン・サキのコメント

――今の心境はいかがですか?
サキ すこしダメージはあるけど、最後に勝てて嬉しいです。東京行きのチケットをゲットできましたからね。
――延長戦は考えていましたか?
サキ 3R以内で勝てると思っていました。1Rは私、2Rはセフォー、3Rは私だと思ったんですけどね…。予想通りには行かなかったというわけです。
――今回の戦略を教えてください。
サキ 特別なものはないですよ。ただ、彼のローキックには準備しました。実は寝不足でコンディションが良くなかったんです。セフォーは素晴らしい選手だし、私の一番の憧れの選手でした。二つの要素を考えても、勝てたことがとても嬉しいですね。
――ベスト8では誰と闘いたいですか?
サキ 誰とでも自信がありますが…バンナか…カラエフがいいですね。■


レイ・セフォーのコメント

――試合の感想をお願いします。
セフォー サキはとてもタフな選手だったね。素晴らしい人格者だとも思う。でも、2Rまではオレがリードしていた。でも、ジャッジは延長戦を支持した。試合は試合、結果には納得するしかないよね。ただ、試合では攻撃的な選手が勝つはず。オレはアグレッシブに試合をしたはずだ。それでも延長戦に入り、そして負けた。気持ちの良いものではないよね。疑問が残るよ、正直。
――今後の展望を聞かせてもらえますか?
セフォー 6連敗はしているけど、オレは辞めるつもりはない。なぜなら、心の中では負けたと思っていないからだ。これまで多くの判定で負けたけど、試合内容はリードしていた。勝っていたと信じている。前回、ザビットとの試合も判定で負けたけど、場内のファンからはブーイングがあった。本当の勝者は誰だ? オレはジャッジに負けたんだ。その前はアーツだろ? 彼は王者だし、オレの体調も悪かった。今のオレは明日にでも試合をする覚悟がある。3年間は少なくともK-1に出るつもりだ。練習方法も変えるつもりだから、まだまだ行ける。
――引退すべきだ、と言っている人たちに一言。
セフォー リングの上で勝負しよう!!■