USAGPリザーブファイトには、オランダの新星リコ・ヴァーホーベンと日本のKOICHIの好カードが組まれた。このリザーブは第3番目の権利となるが、過酷なトーナメントだけにチャンスは十分にあるといえよう。リコは母国でピーター・アーツ2世と呼ばれているほどの逸材。イケメンでリーチも長く、将来の期待は十分だ。KOICHIは、ニコラス・ペタスの弟子で、すでに試合経験が豊富。本戦へ出場して、「師弟対決がしたい」と張り切っている。勝つのはどちらか? 1R、左ミドルキックを放つリコ。右ストレートからローキックとパンチと蹴りのコンビネーションで攻める。KOIHCIは、左ローキックを返す。リコは、ワンツーからのヒザ蹴り。右のクロスでKOを狙う。KOICHIは、リコの攻撃をディフェンスするのに必死だが、確実にローキックを当てていく。だがリコの動きを止めることはできない。攻撃をガードするので精一杯か。 2R、リコの勢いは激しくなる。コンビネーションは、パンチの連打からローキック、もしくはヒザ蹴りへとつなげる。単調なようだが、攻撃が止まることはないので、KOICHIは反撃ができない。ローキックを返すのと、下がってパンチを打つのが限界か。リコは、相変わらずワンツーからのローキックで攻めた。 3R、このラウンドでも優勢なのはリコだ。パンチの連打と蹴りへつなげるコンビは、KOICHIを追い込んでいく。とくにローキックは強烈で、何度もKOICHIを横に向かせた。劣勢のKOICHIだったが、ときおりハイキックや後ろ回し蹴りを放って逆転を狙う。これは不発に終わったが、リコの攻撃を止めるにはいい攻撃だ。勝負は判定へ。優位に試合を進めていたリコが、3-0で勝利をもぎとった。■ |