USAGP一回戦最後の試合は、ニコラス・ペタスとリック・チークが闘う。ニコラスは、かつて武蔵を倒してジャパンGP王者になったこともある実力者。最近では、2mを超える韓国シルムの元横綱、キム・ヨンヒョンをKOで倒し、まだまだトップ戦線で闘えることを証明したばかりだ。「なぜオレが、青い目のサムライと呼ばれているのか、アメリカのファンにも見せたい」とニコラス。リックを倒して、一気に優勝を奪うつもりなのだろう。リックは、昨年のラスベガス大会にも出場した経験がある強豪。一回戦はイマニー・リーを倒したが、足を負傷してしまい、無念のドクターストップがかかってしまった。「ニコラスがサムライならば、オレはウォリヤーになる」と宣言。ニコラスとリックの試合は、激しい内容になりそうだ。 1R、ゴングとともに右へ回るニコラス。リックは追いかけながら左ローキック。ニコラスは右ローキック、そして右ハイキックを見舞う。左フックをダブルで放つリック。ニコラスは、これをガードして右ローキックを連発させる。ところが、いきなりニコラスが下がりながら何やらレフェリーに話しかける。太ももの辺りを指して、何やら話している。そして自軍コーナーで説明するニコラス。レフェリーは試合終了を宣告。なんとリックの手を挙げた。マイクを握ったニコラスは、筋肉断裂を説明。「もう一度、戻ってくる」と約束して控室へ消えていった。準決勝へ進んだのは、リックとなった。■ |