第11試合◎ASIA GPトーナメント決勝戦:K-1ルール/3分3R延長2R
ルスラン・カラエフ
(ロシア/フリー)
vsアレキサンダー・ピチュクノフ ×
(ロシア/極真会館)
1R2分03秒、KO ※左フック
report

 やはりASIA GPの決勝戦は、優勝候補のルスラン・カラエフとアレキサンダー・ピチュクノフの顔合わせとなった。富平、キム・ヨンヒョンをKOで倒して勢いに乗るルスラン。ノブ・ハヤシ戦で苦しんだものの、準決勝のアンダーソンをKOして尻上がりになってきたピチュクノフ。どちらがWGP開幕戦へ進むのだろうか。
 1R、ルスランはローキック、左アッパー、左フックで連続攻撃。パンチを主体に攻めていくつもりなのだろう。ピチュクノフは、インローを返す。ルスランは、右ストレート、バックキックとハイスパート。ピチュクノフの前蹴りが、ローブローの反則に。ダメージのありそうなルスランだが、右、左、右とパンチを繰り出していく。ルスランがバックブローを繰り出した直後、またしてもローブローに。それでもルスランは、負けずに攻める。左フックが当たり、ピチュクノフは下がってしまう。コーナーに追い込んだルスランは、右アッパー、そして左フック。これがまともに入り、ピチュクノフはダウン。そのままKOとなり、ルスランの優勝が決まった。
ルスランは「今日は、みんなの応援をもらって嬉しかった。台湾人のように応援してくれて、みんなに感謝しています。この勝利を入院中の母親に捧げます」と喜びを表現した。■

 
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ルスラン・カラエフのコメント

——優勝おめでとう!
ルスラン 優勝できると思ってなかったから嬉しいです! 谷川さん、日本にいる伊原さん、FEGに感謝しているし、みんなの期待に応えるためにも勝たなきゃいけないという気持ちが強かったです。
——第一試合は?
ルスラン ペースがもたついて自分が納得できるようなウォーミングアップができなかったです。自分のコンビネーションは出なくて、疲れが溜まってました。
——トーナメントは久しぶりでしたが。
ルスラン トーナメントは僕は一度、断ったんです。でも谷川さんに「いいチャンスだから頑張って!」と言われて出ました。そこから、モスクワでジムとチームを見つけてたんだけど、みんなが時間がない中で凄く協力してくれて嬉しかった。幸運だったのはいいジムに出会えたこと。
——ファンへメッセージを。
ルスラン みなさん、応援ありがとうございます! 日本、台湾、世界のファンの皆さんの支えがあって頑張れました。台湾でもまた試合してみたいと思います! ぜひ応援してください。■


アレキサンダー・ピチュクノフのコメント

——最初のノブ・ハヤシ戦は辛そうでしたが?
ピチュクノフ べつにダメージはないですよ。時間がたてば治りますし。
——決勝戦、ルスランとの試合に関しては?
ピチュクノフ 決勝戦はロシア人同士の試合になったんですけど、極真の名前を背負ってぜひ勝ちたかったです。彼の強烈な一発を警戒して試合をしました。実際にやってみて、やっぱり凄いと思いました。彼はチャンピオンにふさわしい選手だと思いました。
——今後に関しては?
ピチュクノフ ロシアでは、物事は3度目にやって来ると言います(三度目の正直と同じような意味)。前回も今回も、トーナメントでは決勝戦で負けてしまいましたが、次にエントリーするチャンスがあった時には私が優勝すると思います。
——そのために何をやるべきだと思う?
ピチュクノフ どういうところが足りないのか、トレーナー達と分析してやっていきたいと思います。■