ASIA GP準決勝のもう一つは、こちらも優勝候補のアレキサンダー・ピチュクノフが勝ち上がった。ピチュクノフは、ノブ・ハヤシ戦で苦戦しながらも、ギリギリで勝利。ここは、軽く突破したいことだろう。だが、思わぬアクシデントが起こってしまう。本来、ピチュクノフと対戦する予定だった上原誠が、パク・ヨンス戦で眼窩底骨折と診断。ドクターストップがかかってしまったのだ。代わりに出場することになったのは、リザーバーのボーン・アンダーソン。思わぬラッキーが転がり込んだ。 1R、いきなりアンダーソンは左ストレートをヒットさせる。ピチュクノフは、やや後退する。さらにアンダーソンは、右ストレート。これをかわしたピチュクノフは、堅実にローキックを蹴っていく。アンダーソンは、左ストレート。ピチュクノフは、ディフェンス。そして、ローキックを直撃させる。左フックからローキックで攻めるピチュクノフ。アンダーソンは、ボディブローの連打を見舞っていく。ピチュクノフは、左ハイキック。これが軽く入り、アンダーソンが失速する。ピチュクノフは、左ストレート。アンダーソンの圧力を受けながらも、蹴りを的確に返していく。ピチュクノフのハイキックが、ヒットする。ピチュクノフは、左ストレートでダウンを奪う。立ち上がったアンダーソンに、ピチュクノフはパンチを連打。左フックが入り、アンダーソンが二度目のダウンでKO負けとなった。決勝戦に進んだのは、ピチュクノフだ。■ |