第9試合◎ASIA GPトーナメント準決勝戦(2):K-1ルール/3分3R延長1R
アレキサンダー・ピチュクノフ
(ロシア/極真会館)
vsボーン・アンダーソン ×
(カナダ/Taiwan Brazilian Jiu-Jitsu/ Boxing Land)
1R2分58秒、KO ※左フック、2ノックダウン。アンダーソンは左フックでダウン1あり
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 ASIA GP準決勝のもう一つは、こちらも優勝候補のアレキサンダー・ピチュクノフが勝ち上がった。ピチュクノフは、ノブ・ハヤシ戦で苦戦しながらも、ギリギリで勝利。ここは、軽く突破したいことだろう。だが、思わぬアクシデントが起こってしまう。本来、ピチュクノフと対戦する予定だった上原誠が、パク・ヨンス戦で眼窩底骨折と診断。ドクターストップがかかってしまったのだ。代わりに出場することになったのは、リザーバーのボーン・アンダーソン。思わぬラッキーが転がり込んだ。
 1R、いきなりアンダーソンは左ストレートをヒットさせる。ピチュクノフは、やや後退する。さらにアンダーソンは、右ストレート。これをかわしたピチュクノフは、堅実にローキックを蹴っていく。アンダーソンは、左ストレート。ピチュクノフは、ディフェンス。そして、ローキックを直撃させる。左フックからローキックで攻めるピチュクノフ。アンダーソンは、ボディブローの連打を見舞っていく。ピチュクノフは、左ハイキック。これが軽く入り、アンダーソンが失速する。ピチュクノフは、左ストレート。アンダーソンの圧力を受けながらも、蹴りを的確に返していく。ピチュクノフのハイキックが、ヒットする。ピチュクノフは、左ストレートでダウンを奪う。立ち上がったアンダーソンに、ピチュクノフはパンチを連打。左フックが入り、アンダーソンが二度目のダウンでKO負けとなった。決勝戦に進んだのは、ピチュクノフだ。■

 
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ボーン・アンダーソンのコメント

——ピチュクノフとはかなりの差を感じた?
アンダーソン そうだね。トーナメントの場合は一人の選手に絞って対策を立てることは難しいから、かなりやりにくかったよ。でも、リザーブから本戦に出られたことは嬉しかった。
——本戦へ呼ばれた瞬間は?
アンダーソン チャンスが来た! もしかして優勝できるかも?と一瞬、舞い上がってしまったね。
——K-1初出場でしたが。
アンダーソン 自分はK-1ファンでもあるので、台湾大会に出られたことは本当に光栄でした。また出たいね!■