ASIA GP一回戦最後の試合は、日韓戦が実現。韓国のパク・ヨンスは、テコンドー出身で、変則の蹴り技は侮れないものがある。昨年のWGP開幕戦は、ルスラン・カラエフが来日できなくなり、ジェロム・レ・バンナの対戦相手に立候補するという勇気のあるところをみせた。武蔵との試合では、ローブローの反則をしてしまい、怒りを買ってしまったが、最近はK-1ルールに慣れてきたようだ。ヨンスと闘うのは、日本の上原誠。伊藤純と同じく士道館に所属する選手で、「黒豹のように闘う」と意気込んでいる。面白い試合になりそうだ。 1R、ヨンスは左ハイキック。これは上原がディフェンス。ヨンスは右ローキック、左ハイキック。さすがにテコンドー王者だけに、蹴りの攻撃は素早い。上原は右フックを見舞うが、これは大振り。さらに踏み込んで、右のフックを放つが空振り。ならばと、バックキック。さすがに、これはヨンスがかわす。上原の右ストレートが当たる。ヨンスは後ろ回し蹴り。このとき、上原の前蹴りがローブローとなってしまう。再開すると、ヨンスは左ボディブロー。上原がバックキックを放ったところで、ラウンド終了。 2R、ヨンスは右ローキック。そしてジャブからの右ローキック。さらに右ハイキック。上原は様子を見ている。ヨンスはカカト落とし。右ローキックと矢継ぎ早に攻撃する。上原は、右フック。左、右とフックを振り回す。ヨンスはプレッシャーをかけつつバックキック。上原はタイミングを合わせてパンチを打っていった。ヨンスの右ローキックが単発ながらも、上原に当たる。上原は、フックでKOを狙っていった。 3R、ヨンスは左ミドルキック。上原は右フック。ヨンスは、かわしてミドルキック、さらにカカト落としと続けた。上原は、左右のフックで飛び込んでいく。これが、ときおり当たり、ヨンスが横を向く場面も。上原はアッパーで飛び込み、フックを狙う。ヨンスは、ブロックしてヒザ蹴り。ほとんどイーブンのまま、ラウンド終了。判定もドローとなり、延長戦へと突入した。 延長戦。上原は右フックで攻撃。ヨンスは右ローキックを何度もヒットさせる。後ろ回し蹴り、バックキックで攻めるヨンス。上原は、パンチを当てるタイミングをはかっている。ヨンスがヒザ蹴りを放つ瞬間、上原が左フックをカウンターで合わせ、これがまともに直撃。失神するヨンス。上原は、最後の最後で黒豹になった。準決勝で、ピチュクノフと対決だ。■ |