第3試合◎ASIA GPトーナメント(2):一回戦:K-1ルール/3分3R延長1R
キム・ヨンヒョン
(韓国/テウン会館)
vsサイシーレック・ノーシープン ×
(タイ/チューワッタナジム)
3R判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
report

 ASIA GP一回戦で42cmも身長差がある対戦が実現した。2m17cmのキム・ヨンヒョンに対して、サイシーレックは175cm。二人が並ぶと、台湾のメディアからどめきの声が上がった。見た目にはヨンヒョンが有利とも思えるが、「小さいと闘いにくい」と本人が語るように、それほどでもないようだ。しかも、サイシーレックは、ルンピニースタジアムの140ポンド級で2位に入ったこともあり、たしかな技術を持っている。はたして、どんな試合になるのだろうか。
 二人が向かい合うだけで会場から歓声が上がる。このインパクトは、絶大だ。1R開始のゴングが鳴る。先に仕掛けたのは、ヨンヒョン。ワンツー、右ローキック、18文キックで攻撃し、サイシーレックが吹っ飛んでしまう。だが、サイシーレックが右ローキックをやり返し、ヨンヒョンを転倒させると会場がドッと沸く。サイシーレックは、右ローキック、右ボディストレートをヒット。ヨンヒョンは、長い足を伸ばし、右ヒザ蹴り。さらに右ローキックで、サイシーレックを転倒させる。右ローキックで、サイシーレックを転がせる。逃げるサイシーレック。追いかけるヨンヒョン。これだけで、会場が大騒ぎだ。
 2R、ヨンヒョンは2階からの右ストレート。サイシーレックは逃げる。巨大な右ローキック。サイシーレックは逃げる。と見せかせて、右フックを放つサイシーレック。なかなか侮れない。右ローキックで攻めるヨンヒョン。こけるサイシーレック。右ボディ、右フックを放つサイシーレック。組み付いて、2階からのストレートでヨンヒョンが攻撃。ややヨンヒョンが有利か。
 3R、右ストレートを打ちながら前へ出るヨンヒョン。サイシーレックは、下がりながら左フック、ハイキックで攻撃。ヨンヒョンは右ローキックで吹っ飛ばす。右ローキックでヨンヒョンを転倒させるサイシーレック。怒ったヨンヒョンは、右ストレートで強引にKOを狙いにいく。これでグラつくサイシーレック。右ローキックでヨンヒョンが崩したところで、試合終了。判定でヨンヒョンが勝利。準決勝戦は、ルスランVSヨンヒョンに決まった。■

 
comment

サイシーレック・ノーシープンのコメント

——試合の感想を。
ノーシープン K-1のリングで闘えて嬉しかったです。またチャンスをもらいたいです。でも次は同じくらいの体格の選手がいいですね。
——相手の印象は?
ノーシープン 大きい選手でしたが強くはなかったです。
——今後に関しては。
ノーシープン ムエタイの良い選手はまだまだいっぱいいますので、もっとK-1で活躍してほしいです。もちろん私ももっと試合したいです。
——観客はかなり沸いてましたが。
ノーシープン 体格のあまりの違いに沸いたのではないでしょうか。■