9・27WGP開幕戦の出場権をかけて争われる、ASIA GPが始まる。一回戦第1試合に組まれたのは、ルスラン・カラエフVS富平辰文。ルスランは、バダ・ハリ、メルヴィン・マヌーフに連敗し、1年ぶりの試合となる。同じく富平も、1年半ぶりK-1での試合。前回は、ハワイ大会でアレキサンダー・ピチュクノフに敗北を喫し、今回が復帰戦となる。本人は、JAPAN GPにエントリーしたかったようだが、ここで優勝してWGP開幕戦へ乗り込むと気合い十分だ。優勝候補のルスランを相手に、富平はどのように闘うのだろうか。 1R、試合勘を確かめるように、軽くステップを踏むルスラン。左のパンチをリズムよく出していく。富平は、右ローキック。そして左フックを合わせていく。ルスランがバックキック。これで会場が、ドッと沸いた。さらにルスランは、左フックで素早く攻撃。ミドルキックやフックで多彩に攻めていく。ルスランの左フックが当たる。だが、富平は下がらない。ルスランのワンツーが当たっても、なおも富平は前へ出てフックを返していった。 2R、ルスランは右回りで富平の右の攻撃を封じにかかる。富平が追いかけようとすると、バックキックが飛ぶ。ルスランの右フックがヒット。さらに右アッパーが富平のアゴをかち上げる、それでも富平は、絶対に下がらずに前へ出てフックを打っていく。ヒザ蹴りを狙うルスラン。富平もヒザ蹴りを返していった。バックキックを放つルスラン。これをかわした富平は、右ローキックがいいタイミングで当たる。バランスを崩しそうになるルスラン。富平は、カカト落とし。ルスランは、左フックを返すが、富平の右ローキックがまたもやヒット。後半に入って、富平がルスランの足に狙いをつけたようだ。 3R、勢いに乗るルスランは、右ローキックを連発する。右ローキック、右ローキック、右ローキック…。左アッパーで襲いかかる富平。だがルスランは、左右のフック、アッパーで崩しにかかる。左のパンチが直撃。初めて下がる富平。ルスランは、アッパーを中心に組み立てる。富平は、前へ出る。ルスランは、パンチを連打。富平が右ハイキック。これを腕でブロックしたルスランは、左ストレートを繰り出す。これで倒れてしまう富平。スリップのようにも見えたが、レフェリーはダウンを宣告。立ち上がった富平は、ヒザ蹴りを繰り出す。ルスランは左フック。これもスリップ気味ではあったが、ダウンをとり、富平のKO負け。ルスランが準決勝へ進んだ。■ |