第1試合◎スーパーファイト:K-1ルール/3分3R延長2R
× 澤屋敷純一
(日本/チーム・ドラゴン)
vsカタリン・モロサヌ
(ルーマニア/ローカルコンバットチーム)
1R2分04秒、KO ※左フック、3ノックダウン。澤屋敷は左フック、左ミドルでダウン2あり
report

 日本の澤屋敷純一が、武蔵戦後の復帰戦に臨む。澤屋敷は昨年、ジェロム・レ・バンナを倒して以来、日本人の次期エースとして期待されているホープ。バンナ戦後は、ランディ・キム、ニコラ・ヴェルモン、藤本祐介を撃破。WGP決勝大会では、ピーター・アーツに敗北を喫し、武蔵とのエース対決に敗れている。ここが正念場になりそうだ。澤屋敷と闘うのは、カタリン・モロサヌ。カタリンは、「オレは、世界でただ一人だけボブ・サップを尊敬している」と豪語しており、闘い方も本家にソックリ。ブンブン振り回すパンチは、澤屋敷には危険すぎる相手だ。
 ゴング前、澤屋敷を睨みつけるカタリン。緊張感が漂うなか、試合が始まった。1R、澤屋敷は右ローキックで攻撃。カタリンは、左フックを振り回す。蹴りの澤屋敷。パンチのカタリンといった展開か。カタリンは、左ローキックを連発。ワンツーで澤屋敷を崩しにかかる。澤屋敷は、右ミドルキックでカタリンの腕を狙う。カタリンは左ミドルキック、ローキックと意外にも蹴り技をみせる。澤屋敷はパンチの連打から右ローキックをヒットさせる。カタリンは、左フック、右ストレートで倒しにいく。澤屋敷は左フックのカウンターを直撃させるが、カタリンは前へ出てくる。左ストレートが当たり、澤屋敷は尻餅をつくようにダウン。立ち上がるが、カタリンの左右のフック、左ミドルキックをもらい、二度目のダウンを喫してしまう。あと一回のダウンでKO負け。カタリンは、一気にパンチをラッシュし、左フックをテンプルに当てて、KOを奪った。澤屋敷は3連敗となった。■

 
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カタリン・モロサヌのコメント

——見事な勝利でした。
カタリン ありがとう! 嬉しいよ〜!
——ズバリ勝因は、以前言ってたように「ブタを二頭食った」から?
カタリン いや〜、ブタを食べようと思って台湾中を探したんだけど、いなかったんだよ〜。でも自宅で俺はブタを2頭飼い始めたんだ。今はまだ小さいんだけど、1年後に大きくなったら2頭とも食べるつもりさ〜! もっともっと強くなっちゃうぜ〜!
——相手の澤屋敷の印象は?
カタリン 彼の最初の2発のパンチは効いたなぁ。でも最後まで闘い抜く気迫がちょっと足らなかったんじゃねぇかなぁ。ここ一番で頑張れるかどうかだよ〜、ファイターは。日本人ファイターに勝ったから、今度は日本で試合がしたい! その時はゲイシャさんと友達になって、日本語を教えてもらうんだぁ。2年で日本語を覚えてやるぜ!
——そ、そうですか。ところで澤屋敷のヒザ蹴りは当たった?
カタリン 当たってないよ〜。2カ月前にフレディ・ケマイヨにヒザ蹴りで負けてから、悔しくて悔しくてずっとヒザをブロックする練習をしてたんだ。だからきっちりブロックできたぜ!■


澤屋敷純一のコメント

——残念な結果でした。
澤屋敷 はい、自分の弱さにビックリしました。
——今後に関しては?
澤屋敷 もうこういう思いはしたくないんで、しっかり練習していきたいです。
——相手の印象は?
澤屋敷 パンチが強かったですね。■