オープニングファイト(3):/K-1ルール/3分3R
アルビアール・リマ
(カーボヴェルデ共和国/チーム・スーパープロ)
vsマーク・ヴォーゲル ×
(ドイツ/ゴールデングローリージム)
2R終了後、TKO ※ドクターストップ。ヴォーゲルは1Rに左フックで、2Rに右ストレートでそれぞれダウン
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 オープニングファイトでは、あまりにももったいない対決が実現した。格闘技の秘境・カーボヴェルデ共和国からの新鋭で、日本初上陸をはたすアルビアール・リマ。リマはオランダを中心に活躍する強豪選手で、その実力は世界でもトップクラス。2月にオランダで開催されたMAXヨーロッパ予選優勝候補の筆頭に挙げられていたほどで、サワー、ドラゴと引き分け、ムラット・ディレッキーやニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケンといった強豪たちをKO。まさに未知の強豪がベールを脱ぐ。リマと闘うのは、ゴールデングローリーからの刺客、マーク・ヴォーゲル。今回が日本初登場となるヴォーゲルだが、すでにヨーロッパを中心に活躍し、高いKO率を誇るハードヒッターだ。MAX本戦に負けないハイレベルな闘いが繰り広げられるだろう。
 1R、鋭いジャブからローキックで攻めるリマ。マークもワンツーで返し、一歩も引かない。リマはワンツー。マークはかわしてローキックを放つ。二人ともレベルが高い。リマは前へ出て、右フック、右アッパーを面白いように決めていく。マークは下がらずに、左ボディで反撃。リマも負けずに左ボディ。マークも右ボディをヒットさせる。ワンツー、フックと前へ出るリマ。とても攻撃的な選手のようだ。するとリマの右ストレートが入り、マークがダウン。これで決まったかと思われたが、リマの猛攻に耐えたマークは、ワンツーを返す気の強さをみせた。
 2R、相変わらず前へ出るリマ。ヒザ蹴りの連続で、マークを追い込んでいく。マークは、右ストレート、左ボディと猛反撃。勝負をかけているようだ。これに対して、リマはリズムを変えない。右のアッパーで崩しつつ、左ボディ。ガードを固めるマークに対して、リマはアッパーでKOを狙っていった。マークのボディブローが入るが、リマは少しも怯まない。右フックが入り、またしてもマークはダウンを喫してしまった。立ち上がったマークに、リマが猛攻。右、左とパンチがマークに襲い掛かり、ヒザ蹴りで動きが止まってしまう。このヒザ蹴りをもらったためか、リマは目の上から出血。どうにかこのラウンドを耐えることができたが、ドクターストップがかかる。リマが二度のダウンを奪い、TKOで日本デビューを飾った。■