第8試合/K-1ルール/3分3R延長1R
アンドレ・ジダ
(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ(U.D.L))
vsレミギウス・モリカビュチス ×
(リトアニア/リングス・リトアニア)
1R1分43秒、KO ※右アッパー、3ノックダウン。レミギウスは右フックでダウン2あり
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06年の魔裟斗戦以来、MAXのリングから遠ざかっていた“リトアニアの闘神”、レミギウス・モリカビュチスが、ついに帰還する。総合格闘技出身ながら、超アグレッシブなファイトスタイルでKOの山を築いてきたレミギウス。すでに総合のリングで猛威を振るっていたレミギウスだが、05年に世界王者対抗戦でMAXに初参戦をはたすと、安廣一哉から6度のダウンを奪って完勝。その後も韓国の若手有望株、イ・スファンを一蹴している。そして、極めつけは06年の日本大会で行なわれた我龍真吾戦だ。キックボクシングで数々のタイトルを獲得した我龍を、飛びヒザ蹴りでわずか8秒殺。圧倒的なポテンシャルと、高い格闘センスを感じさせた。対するアンドレ・ジダは、HERO’SやDREAMで猛威を振るった総合格闘家だ。ジダは07年にHERO’S初参戦をはたすと、高谷裕之を相手に壮絶な殴り合いを展開。相手の鼻骨を負って、TKO勝ちを収めている。その後もアルトゥール・ウマハノフ、宇野薫といった総合の強豪選手たちを次々と撃破し、HERO’S参戦1年目にして準優勝を成し遂げた。勝利のほとんどがKO勝利に代表されるように、ファイトスタイルはアグレッシブで、まるでヴァンダレイ・シウバ。総合の舞台で猛威を振るったジダの打撃は、MAXでも十分に通用するだろう。レミギウスとジダの試合は、KO必至の激しい殴り合いになることだろう。
ジダは桜庭和志からもらったマスク(スーパータイガー)を被り登場。セコンドに桜庭はついていないが、一緒に闘うといったところか。一方のレミギウスは、セコンドに所英男がついての試合となる。
 1R、左へ回るジダ。レミギウスは左ストレートを放つ。左フック、ストレートでグイグイ攻めるレミギウス。ジダは右ストレート。レミギウスは左ストレート。ハイスパートでの攻防が繰り広げられる。レミギウスの左ストレートが当たるが、ジダはヒザ蹴りから右ストレート。これがヒットして、レミギウスはダウン。立ち上がったレミギウスは、ワンツースリーで攻めまくる。ジダは右ローキック、右フック、右ストレートで攻撃。レミギウスは、それでも左ストレートで逆転を狙う。だが、右フックをもらってダウン。立ち上がるも、最後は右アッパーで倒れてKO負け。ジダが、あっという間にレミギウスを倒してしまった。■

 
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アンドレ・ジダのコメント

――試合の感想をお願いします。
ジダ チームのみんなと喜びを分かち合ったよ。今回は、どっちが勝ってもおかしくない試合だった。勝敗が逆になってもおかしくなかったからね。そこでオレが勝てたことは、とても嬉しかった。
――今後の目標を聞かせてもらえますか。
ジダ オレは総合のファイターだけど、立ち技が得意なスタイルなんだ。これからもMAXで頑張りたいと思っている。総合は強敵が多くて難しいからね。
――今後、闘ってみたい相手はいますか?
ジダ マサトとやりたいね。彼はこの世界でベストなファイターだ。しかも、その地位を何年も守っている。いつかは対戦したい相手だ。そして今回、勝てたのはサクラバさんのおかげだ。とても感謝している。■


レミギウス・モリカビュチスのコメント

――試合の感想は?
レミギウス 2年ぶりに闘うのは難しいですね。でも負けは負け、ガッカリしています。ですが、これをモチベーションに、さらに強くなりたいですね。これからは、MAXで今まで以上に頑張りたいです。
――60kg級も新設されましたが、どちらの階級で闘うのでしょうか。
レミギウス ボクの舞台は70kg級です。70kgで闘いたい、それだけです。■