第6試合/K-1ルール/3分3R延長1R/60キロ契約
× 大宮司進
(日本/シルバーウルフ)
vsコンスタンティン・トリシン
(ウクライナ/キャプテン)
3R判定2-0 ※29-30、29-30、30-30
report

 K-1ライト級に出場する次の選手は、魔裟斗と同じシルバーウルフに所属する大宮司進。大宮司は、MAXが始まる前身でもあるK-1 J-MAXにも出場したことがあるベテランで、新カテゴリーの設立に間に合った形となった。ベテランとはいえ、大宮司の闘いは、いつも真っ向勝負。つねに名勝負をすることで有名な、勇敢なファイターの一人でもある。対戦相手のコンスタンティン・トリシンは、ウクライナ出身で戦績は100戦を超えている。キシェンコとは同級生で、このチャンスを待っていたという。大宮司とは、接戦になることだろう。
 1R、素早いジャブを放っていく大宮司。ローキックで様子をみる。トリシンは右ローキックを放ちながら、左に回る。大宮司は右ローキック、右ハイキックと連携させる。トリシンもハイキック、ローキックで攻撃。大宮司はローキックから試合を組み立てようとしていたが、動き回るトリシンを捕まえることができない。トリシンは、右ストレートを出しつつ、クルリと回ってバックキック。大宮司は、なかなか前へ出て勝負できなかった。
 2R、ジャブをついてローキックを放つ大宮司。トリシンもローキックを返し。飛びヒザ蹴り。左、右とフックを繰り出して大宮司の攻撃を封印させる。大宮司は、右フック、ローキック、右フックとパンチで攻略しようとするが、なかなか捕まえられない。トリシンは、バックブロー、バックキックとトリッキーな技を繰り出す。ややトリシンがポイントをとっているか。
 3R、大宮司は左アッパー、右ローキックで攻撃。前へ出て、パンチを打っていく大宮司。トリシンはヒザ蹴りで迎え撃つ。大宮司は、構わず前へ出て、右フック、ローキック、右フックと最後までKOを狙いにいく。トリシンは、バックブロー、バックキックで反撃。終了間際、右ストレートが入り、トリシンが後退。ここで終了のゴングが鳴り、判定へ。2-0でトリシンが勝利。大宮司が惜しい試合を逃した。■

 
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コンスタンティン・トリシンのコメント

――試合の感想をお願いします。
トリシン 言葉にできないくらい嬉しいね。
――大宮司選手の印象はいかがですか。
トリシン ダイグウジは素晴らしいファイターだ。でも、トレーナーたちが一生懸命に考えてくれた作戦のおかげで、最後までペースを握ったまま試合を運ぶことが出来ました。
――その作戦とは?
トリシン 1Rはとにかく詮索することにしたんだ。それに、全体的にパンチで打ち合うことが作戦だったね。
――今後、闘ってみたい相手はいますか?
トリシン 誰でもいいです、キシェンコ以外ならね(笑)。■


大宮司進のコメント

――相手の印象をお願いします。
大宮司 思ったよりも距離があって、攻撃が当たらなかったですね。
――相手の情報がない中、どんな作戦で臨んだのですか。
大宮司 作戦はほとんどなくて、自分を全部、出そうと思っていました。走り込みをしてきたんで、スピードとかを見せようと思っていました。
――今後の目標は?
大宮司 …考えてないっすね。
――判定負けには納得していますか?
大宮司 勝ったとは思わなかったけど…ドローだと思いましたね。■