第7試合◎JAPAN GPトーナメント準決勝戦(2):K-1ルール/3分3R延長1R
エヴェルトン・テイシェイラ
(ブラジル/極真会館)
vs中迫強 ×
(日本/ZEBRA 244)
3R判定3-0 ※30-27、30-27、29-27
report

 やはり優勝候補のエヴェルトン・テイシェイラが、高萩ツトムを破り、準決勝へ上がってきた。「優勝は、100%」と宣言しているように、勢いは誰よりもある。テイシェイラが、このまま優勝してしまうのだろうか。テイシェイラに待ったをかけようとしているのは、ベルナール・アッカを破った中迫強。黒船キラーとして、ここでも本領を発揮できるのか。
 1R、重そうなテイシェイラの左ローキックが火を噴いた。一発、二発、三発と中迫の左足にダメージを与えていく。中迫も右ローキックを返すが、逆に右ローキックをもらってしまう。テイシェイラは、ワンツーで押しながら、ローキックをヒットする。中迫は、右ストレートを放つが、テイシェイラには当たらない。テイシェイラは、強烈な左ミドルキックをヒット。テイシェイラは、ミドルキック、ローキックと確実に中迫にダメージを与えていった。
 2R、テイシェイラの攻撃は止まらない。左ローキック、ワンツー、後ろ回し蹴りと動きの止まった中迫に浴びせかける。すると、テイシェイラの右ローキックが直撃。少し遅れたあとで、中迫がヒザついた。ダウンだ。立ち上がった中迫に、猛攻を仕掛けるテイシェイラ。中迫は、気合いで立ち続け、得意のハイキックを見舞う。これはテイシェイラにヒットしなかったが、まだ勝負は分からないことをアピールした。
 3R、テイシェイラはローキック。あと一歩で中迫は崩れそうだが、倒れない。テイシェイラは、決勝戦のことを考えているのか、強引には倒しに行かない。確実にローキックを当てていき、ガードを固めていた。中迫は、ローキックをもらいつつも、最後までハイキックやストレートを放ち、JAPANファイターのプライドをみせる。判定で敗れたものの、中迫の健闘が光る試合となった。■

 
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中迫強のコメント

――試合の感想をお願いします。
中迫 一回戦、緊張して距離を掴めなくて、相手を倒し切れなかったですね。なんか、迷いながら闘っていた感じです。セコンドは勝っているって言っていたんですけど、僕は信じられない感じでした。
――ニ回戦に関しては?
中迫 一回戦の迷いを引きずったりはしなかったですけど、休憩時間が少なくてバテましたね。
――ダウンを奪われたローキックは効きましたか。
中迫 あれは効いたんじゃないんですよ。僕は慢性的にヒザが弱いんです。それで…なんか抜けた感じですね。
――テイシェイラ選手の印象は?
中迫 蹴りは重たいし、パンチもありました。だけど、アッカ選手もパンチでは負けてなかったですよ。
――今回も悲願の優勝は叶いませんでした。
中迫 これからも試合を組んでもらって、結果を残したいです。それだけですよ。■