第6試合◎JAPAN GPトーナメント準決勝戦(1):K-1ルール/3分3R延長1R
前田慶次郎
(日本/チームドラゴン)
vs佐藤匠 ×
(日本/極真会館)
3R判定3-0 ※30-29、30-29、29-28
report

 武蔵を倒し、新しいエースへ向けてスタートを切った前田慶次郎。JAPAN GP準決勝の相手は、野田貢を倒して上がってきた佐藤匠だ。二人は、K-1トライアウトの集大成でもある『YOUNG JAPAN GP』の決勝戦で闘ったことがあり、このときは前田が勝っている。決勝へ進むのは、どちらになるのだろうか。
 またしてもマスクを被って登場した前田。パフォーマンスは、まだまだ健在だ。
 1R、佐藤の前蹴りに、前田は左ローキックを返す。佐藤は右ローキック。前田は左ローキックをヒットさせる。ミドルキックを蹴り合うと、佐藤は左フックを放つ。前田はローキックを連発。佐藤はワンツーからのミドルキックで、試合を組み立てていった。左フックをダッキングでかわした前田。佐藤とローキックを蹴り合い、予想通りに僅差となっていく。
 2R、前田は左フック。佐藤はジャブを放ち、様子をみていく。ワンツーで崩しにかかる佐藤。前田はローキックをヒットしていく。ワンツーからのローキックを繰り出す前田。佐藤は、ショートのフックでKOを狙う。右フック、左フックと細かいパンチが前田に襲いかかる。前田は、かわして右フック。やや前田のパンチが当たっているのか、佐藤の顔は腫れ上がってしまった。
 3R、前田は右ローキックで攻撃。佐藤は右フックで反撃。ピンチになると、回り込む前田。このあたりのインサイドワークは、さすがだ。だが、佐藤のアッパーがヒットする。すかさず右フックで追い討ちをかけるが、前田はディフェンス。右、左、右とパンチで猛反撃する前田。明らかに倒しにかかろうとしている。お互いに決定だのないまま、判定へ。トータルの印象点が優ったのか、前田が勝利。ついに決勝戦へ駆け上がることになった。■

 
comment

佐藤匠のコメント

――前田選手との二回戦を振り返っての感想をお願いします。
佐藤 相手の方がテクニックに関して上でした。もう少し、考えてクレバーに闘えればよかったんですけど…。
――タイプとして苦手だった?
佐藤 一回、闘っている相手ですからね。前田選手用の対策を立てたけど、追い詰めるところまでは行かなかった。そういうことです。
――リベンジという気持ちが焦りを生んだ?
佐藤 野田選手に勝って、少し気持ちが抜けた部分もあったと思います。もっと集中して行けばよかったですね。
――左目がかなり腫れていますが。
佐藤 相手の右のパンチは見えなかったですね。これは…野田選手と闘った試合の、3R目からだと思います。■