第5試合◎JAPAN GPトーナメント1回戦(4):K-1ルール/3分3R延長1R
中迫強
(日本/ZEBRA 244)
vsベルナール・アッカ ×
(コートジボアール/フリー)
3R判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
report

 昨年の『Dynamite!!』で武蔵を相手に初のK-1ルールで大健闘を見せたアッカが、JAPAN GPに初参戦。今年、芸人『塩コショー』としての活動に終止符を打ち、本格的に格闘家としてのキャリアをスタートさせたアッカの武器は、圧倒的な身体能力だ。さらに柔道、テコンドーをベースとする力強い打撃が持ち味。対する中迫は、JAPAN GPの歴史と一緒に歩んで来たと言っても過言ではない。2度の準優勝を成し遂げているものの優勝経験はなく、今大会にかける意気込みは相当なもの。悲願の初優勝を狙う中迫にとって、アッカに不覚をとるわけにはいかないはずだ。長身を活かした試合展開を得意とする中迫に対して、アッカがいかにインファイトに持ち込めるかが大きなポイントになるだろう。
 1R、飛び込んだアッカは左右のパンチを叩き込む。左、右、左と素早いパンチが、次々と中迫に襲いかかる。中迫はガードを固めて、ローキックで反撃。アッカはスローダウン。中迫は、ローキックを確実にヒットしていった。アッカは後ろ回し蹴りを放つが、これは当たらず。両選手、見合うことが多いまま、ラウンド終了。
 2R、中迫は右ローキックを連発。一発、二発、三発とローキックがアッカの足に直撃していく。アッカは右ハイキック。これをかわした中迫は、ローキック。中迫の右ハイキックがアゴをかすめる。アッカは、右のパンチを放つが、これは空振り。お互いに見合うシーンが目立ってしまった。
 3R、これまでの静かな攻防を打ち破るように、アッカがパンチをラッシュ。左、右、左とフックとアッパーが中迫に襲いかかる。ヒザ蹴りも放ち、すべての力を出し切るつもりか。だが、中迫はこれらの攻撃を耐えると、アッカの動きが止まったところに反撃開始。右フック、ローキック、ハイキックと激しい攻撃がアッカに。アッカはパンチを返すが、すでに動きは遅い。中迫は止めを刺すことはできなかったが、判定でアッカを下し、準決勝へ駒を進めた。■

 
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ベルナール・アッカのコメント

――敗因はスタミナですか?
アッカ いや~、2Rでローキックが効いちゃいました。一発、良いローキックが入ったんですよ。それ以外の攻撃は、効かなかったんですけどね。しかし、試合運びがうまかったです。新参者では勝てません。
――勉強になりましたか。
アッカ 勉強になりました。的確に当てないとダメだってことが分かりました。どうしても緊張で力が入ってしまって、攻撃が効かせられなかった。ただ、どうしてもKOで勝ちたかったんですよ。それが失敗でした。
――今後の目標をお願いします。
アッカ もっと試合がうまくなりたい!! 次のチャンスがあるか分からないですけどね。ただ、2Rみたいなつまらない展開では、お客さんに申し訳ないですから。
――今年はK-1に専念する方向ですか?
アッカ いや、チャンスがあればどんな舞台でも。頑張ります。■