第3試合◎JAPAN GPトーナメント1回戦(2):K-1ルール/3分3R延長1R
× 野田貢
(日本/シルバーアックス)
vs佐藤匠
(日本/極真会館)
3R判定2-0 ※29-30、29-29、28-29
report

日本の次代を担うパワーファイター同士がぶつかり合う!! 野田は06年にK-1参戦をはたすと、相撲で鍛えた馬力を武器に対戦相手を粉砕。泥臭くも必死さを感じさせるファイトスタイルで、ファンの共感を得てきた。そして、野田が次の目標に見据えたのがJAPAN GPの制覇。今年に入ってから、JAPAN GPのためだけに練習を積んできたという野田の覚悟は相当なもの。その野田にぶつかるのが、極真会館の佐藤匠だ。恵まれた体格から放たれる豪腕は、日本人屈指の破壊力を持つ。実はこの二人、新空手の大会で対戦済み。そのときは佐藤に軍配が上がっており、野田にとってはリベンジマッチの意味合いも含まれている。この試合はハードパンチャー同士の対戦となるので、打ち合いは必至。KO決着の可能性が高い壮絶な打撃戦となるはずだ。
1R、鋭い出入りでジャブを放っていく野田。佐藤は右ローキックをズドン。野田は右ストレートで倒しに行く。佐藤はローキック、ハイキックと蹴りに変化をつける。野田は左右のパンチで圧力をかける。佐藤は、ガードを固めて右ローキック。これが確実に当たる。だが野田は後半、フックがヒットしていく。佐藤の動きが止まる場面もあった。
2R、野田は右ストレート。佐藤はガードを固めて、ローキック。野田はアッパー、ヒザ蹴りで追い込んでいく。佐藤は、ガマンしてローキック。すると佐藤の左右のフックが当たり始める。右、左とフックが当たり、野田は動けなくなる。さらに佐藤のパンチが、野田に何度もヒットする。だが、野田は倒れなかった。後半になると、野田はフック、ヒザ蹴りを返し、何とかこのラウンドをしのいだ。
3R、左フック、右フックを放つ野田。ヒザ蹴りで押して、佐藤を追い込んでいく。なおも野田は、右フック、右アッパー。だが、佐藤は左右のフックで打ち合う。お互いのパンチが当たるが、それでも打ち合う。後半に入ると、やや佐藤のパンチがヒットしていく。右アッパーが野田を捉える。野田もパンチを返す。一進一退の攻防が続き、判定へ。2-0の僅差で、佐藤が準決勝へ進出した。■

 
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野田貢のコメント

――判定には納得していますか?
野田 はい。僕が弱いから負けました。
――パンチは効きましたか。
野田 いや、パンチは基本的に効かないんです。ただ、自分の攻撃が少ないとは感じました。
――武蔵選手の敗戦はいかがでしたか?
野田 いや~、理想通りには行かないですね。
――今後の目標をお願いします。
野田 これから自分の足りない部分を理解して、ひたすら強化します。以上です!!■