日本の次代を担うパワーファイター同士がぶつかり合う!! 野田は06年にK-1参戦をはたすと、相撲で鍛えた馬力を武器に対戦相手を粉砕。泥臭くも必死さを感じさせるファイトスタイルで、ファンの共感を得てきた。そして、野田が次の目標に見据えたのがJAPAN GPの制覇。今年に入ってから、JAPAN GPのためだけに練習を積んできたという野田の覚悟は相当なもの。その野田にぶつかるのが、極真会館の佐藤匠だ。恵まれた体格から放たれる豪腕は、日本人屈指の破壊力を持つ。実はこの二人、新空手の大会で対戦済み。そのときは佐藤に軍配が上がっており、野田にとってはリベンジマッチの意味合いも含まれている。この試合はハードパンチャー同士の対戦となるので、打ち合いは必至。KO決着の可能性が高い壮絶な打撃戦となるはずだ。 1R、鋭い出入りでジャブを放っていく野田。佐藤は右ローキックをズドン。野田は右ストレートで倒しに行く。佐藤はローキック、ハイキックと蹴りに変化をつける。野田は左右のパンチで圧力をかける。佐藤は、ガードを固めて右ローキック。これが確実に当たる。だが野田は後半、フックがヒットしていく。佐藤の動きが止まる場面もあった。 2R、野田は右ストレート。佐藤はガードを固めて、ローキック。野田はアッパー、ヒザ蹴りで追い込んでいく。佐藤は、ガマンしてローキック。すると佐藤の左右のフックが当たり始める。右、左とフックが当たり、野田は動けなくなる。さらに佐藤のパンチが、野田に何度もヒットする。だが、野田は倒れなかった。後半になると、野田はフック、ヒザ蹴りを返し、何とかこのラウンドをしのいだ。 3R、左フック、右フックを放つ野田。ヒザ蹴りで押して、佐藤を追い込んでいく。なおも野田は、右フック、右アッパー。だが、佐藤は左右のフックで打ち合う。お互いのパンチが当たるが、それでも打ち合う。後半に入ると、やや佐藤のパンチがヒットしていく。右アッパーが野田を捉える。野田もパンチを返す。一進一退の攻防が続き、判定へ。2-0の僅差で、佐藤が準決勝へ進出した。■ |