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谷川貞治イベントプロデューサーのコメント

——今年も凄い盛り上がりでした。
谷川 オランダの観客は今年も本当に熱かったです。ベストバウトはレミー・ボンヤスキーVSメルヴィン・マヌーフ。彼らは“これぞプロフェッショナル”という試合を見せてくれて、まさにお金を払って見る価値のある試合でしたね。
——トーナメントに関しては。
谷川 エロール・ジマーマン選手という若い新星が優勝しました。決勝戦の判定は微妙だった気がしますが、準優勝のザビット・サメドフ選手もベスト16に入る実力のある選手だと感じました。
——タイロン・スポーン選手が初参戦しました。
谷川 僕は初めて彼の試合を見たんですけど、バダ・ハリと同じように高い才能を持ち、ルックスもイケてる良い選手でしたね。ぜひK-1に定期参戦してほしいです。
——IT'S SHOWTIMEの試合では、ポールがKO負けしました。
谷川 あれには僕も驚きましたね。グーカン・サキ選手が知らない間に凄く進化していたので。悔しいけれど今日はまさに「ゴールデングローリーの日」でしたね。グーカン選手、優勝したエロール選手、ニキー・ホルツケン選手もみんな勝ったし、この格闘技大国オランダにおいてゴールデングローリーが頭ひとつ抜き出ているという印象です。
——そんなオランダで、ブアカーオ選手は大人気でした。
谷川 そう、今日一番人気だったのがブアカーオ選手で、観客の皆さんは神様を見るような感じで闘いに見入ってました。格闘技大国だけにムエタイ信仰も熱いんでしょう。今日はMAXのベスト8から3人(ブアカーオ、ドラゴ、ウォーレン)が出ましたが、みんなそれぞれ素晴らしい試合を見せてくれましたね。IT'S SHOWTIMEのメインでやった、ドラゴVSウォーレン戦も、ウォーレン選手がドラゴ選手に引けを取らないくらい実力を発揮していて見応えがありましたし、さすがMAXのベスト8だなって感じです。
——新人ファイターも多数参戦してました。
谷川 オープニングファイトに出ていたリコ・ヴァーホーベン選手(ヘビー級)は強くてルックスも僕好みで可愛かったですし、70kg級のジョージオ・ペトロシャンという選手も相当強くてビックリしました。ベスト16入りしてもおかしくない選手がごろごろいて、若い世代も次から次へと出てくるし、さすがオランダだなぁという感じです。
——アーツ選手がシュルト戦をマイクでアピールするという事件もありました。
谷川 大会が終わってからアーツは僕のところに来て、「シュルトを誰かが倒さないとK-1は面白くなくなってしまう。その役割を俺にやらせてくれ」と、直談判して来ました。それを聞いて本当にアーツは男だなぁと僕は涙が出そうになったので、韓国での9・27開幕戦ではシュルトVSアーツをメインでやりたいと思いました。ただ、9月まではまだ3大会あるのでシュルト選手にスーパーファイトを何戦かやってもらおうと思ってます。
——試合後のコメントでマヌーフ選手がDREAM参戦をアピールしてました。
谷川 僕のところにも「DREAMの85kg級トーナメント優勝するのは俺だ!」ってアピールしに来てたので、DREAM実行委員のほうに伝えて出てもらえればと思います。■