アティラ・カラチを倒し、準決勝の舞台へ勝ち上がってきたのは、エロール・ジマーマンだ。ゴールデングローリーの第4の男として、WGP開幕戦へ進むことができるのだろうか。ジマーマンと闘うのは、優勝候補筆頭のビヨン・ブレギーだ。ブレギーはヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤを倒し、絶好調。どちらが勝ってもおかしくない対決が実現した。 1R、ブレギーはインロー、ジャブを入れつつローキックへとつなげる。ジマーマンはジャブをついて、左ハイキックを放つも届かない。ブレギーはリーチを活かして左ミドルキックを連発。ジマーマンは右フックを合わせにいくが、まともには当たらない。ブレギーはローキックを直撃。右、左フックを繰り出し、ジマーマンが腰を落としそうになる。一気に勝負かけたいブレギーは、左右のパンチで前進。ヒザ蹴り、ローキックと攻め立てた。 2R、ジャブをついてミドルキック、ヒザ蹴りと体格を活かして闘うブレギー。さすがは優勝候補だ。ジマーマンは下がって、ブレギーが前へ出てきたところに右フックを放つが空振りに。ブレギーは、ミドル、ストレート、ミドル、ヒザ蹴りと寸分も違わぬ攻撃を見せる。完全にブレギーのペースと思われたが、なんと劣勢に立たされていたジマーマンの右フックがヒット。ブレギーが、「打って来い」とアピールすると、ジマーマンは右フック。これがまたしても当たり、ブレギーはダウン。立ち上がったところで、ラウンド終了。 3R、気を取り直したブレギーは、ローキック、ハイキックで攻撃。ジマーマンは、右フックでKOを狙いにいく。さらに右ストレートがヒットし、ブレギーはやや後退。ジマーマンは前へ出て、なおも右ストレートで押していく。だがブレギーの左ストレートがヒット。右ローキックも当たり、今度はジマーマンが下がってしまう。そして、ブレギーのバックブローがヒット。右ストレートでブレギーがダウンを奪った。こうなるとブレギーが有利。左右のフックを打ちながら、止めを刺しにいく。すると、劣勢に立っていたはずのジマーマンが、右フックでダウンを奪い返す。立ち上がったブレギーに、左フックを当てて、最後の最後でジマーマンが勝者に。決勝戦へ進出したのは、ジマーマンだった。■ |