MAX世界大会FINAL8へ向けて、調子を上げていきたいブアカーオ・ポー.プラムックが、オランダでファディル・シャバリと闘うことになった。格でいえば、もちろんブアカーオが上になるが、シャバリはドラゴ、クラウス、ディレッキーといった強豪を倒してきた実力者。義眼というハンディを背負いながらも、そのテクニックは一級品。ブアカーオとどこまで勝負ができるのかで、面白いことになりそうだ。 1R、シャバリはジャブ。ワンツー、ローキックと積極的に攻めていく。ブアカーオは、左ミドルキック。これだけで会場が沸く。さらにブアカーオは、ローキックを飛ばしていく。シャバリは、ローキック、フックで崩しにかかる。一瞬、パンチをもらってブアカーオの動きが止まる場面も。だがブアカーオは、蹴りを繰り出しつつ、フックで倒しにいく。シャバリは右ローキック。これでバランスを崩しそうになったブアカーオは、同じ技でシャバリを転倒させた。 2R、ブアカーオは左ミドルキック、左ローキック、右ストレートと怒涛の攻撃。シャバリは右ストレート。ブアカーオは、ローキック、ハイキック、前蹴り、右ボディとコンビネーションが止まらない。シャバリはパンチ勝負に持ち込もうとするが、ブアカーオはそれをさせずに、蹴りで翻弄。そして、パンチを叩き込むといった計算尽くした闘いを見せた。 3R、シャバリは右ストレート。だが右ローキック、ワンツーとブアカーオの猛攻を受けてしまう。シャバリが攻められないと、ブアカーオは前蹴りで相手の体勢を崩しながら、パンチでKOを狙っていく。シャバリの右アッパーがヒットしたが、ブアカーオは右フックやヒザ蹴りで返した。ブアカーオが強引に倒しにいく姿勢が目立ったが、これは会場の盛り上がりに気を良くしたのかもしれない。とにかくブアカーオの人気は一番で、蹴りを出すたびに歓声が上がった。最後は判定決着となったが、ブアカーオはすべての面でシャバリを上回ることに。終わってみれば、ブアカーオの強さだけが目立つ試合となった。■ |