IT'S SHOWTIME第6試合◎K-1ルール/3分3R延長2R
ブアカーオ・ポー.プラムック
(タイ/ポー.プラムックジム)
vsファディル・シャバリ ×
(モロッコ/チームビーストオブイースト)
3R判定2-1 ※29-28, 29-28, 29-30
report

 MAX世界大会FINAL8へ向けて、調子を上げていきたいブアカーオ・ポー.プラムックが、オランダでファディル・シャバリと闘うことになった。格でいえば、もちろんブアカーオが上になるが、シャバリはドラゴ、クラウス、ディレッキーといった強豪を倒してきた実力者。義眼というハンディを背負いながらも、そのテクニックは一級品。ブアカーオとどこまで勝負ができるのかで、面白いことになりそうだ。
 1R、シャバリはジャブ。ワンツー、ローキックと積極的に攻めていく。ブアカーオは、左ミドルキック。これだけで会場が沸く。さらにブアカーオは、ローキックを飛ばしていく。シャバリは、ローキック、フックで崩しにかかる。一瞬、パンチをもらってブアカーオの動きが止まる場面も。だがブアカーオは、蹴りを繰り出しつつ、フックで倒しにいく。シャバリは右ローキック。これでバランスを崩しそうになったブアカーオは、同じ技でシャバリを転倒させた。
 2R、ブアカーオは左ミドルキック、左ローキック、右ストレートと怒涛の攻撃。シャバリは右ストレート。ブアカーオは、ローキック、ハイキック、前蹴り、右ボディとコンビネーションが止まらない。シャバリはパンチ勝負に持ち込もうとするが、ブアカーオはそれをさせずに、蹴りで翻弄。そして、パンチを叩き込むといった計算尽くした闘いを見せた。
 3R、シャバリは右ストレート。だが右ローキック、ワンツーとブアカーオの猛攻を受けてしまう。シャバリが攻められないと、ブアカーオは前蹴りで相手の体勢を崩しながら、パンチでKOを狙っていく。シャバリの右アッパーがヒットしたが、ブアカーオは右フックやヒザ蹴りで返した。ブアカーオが強引に倒しにいく姿勢が目立ったが、これは会場の盛り上がりに気を良くしたのかもしれない。とにかくブアカーオの人気は一番で、蹴りを出すたびに歓声が上がった。最後は判定決着となったが、ブアカーオはすべての面でシャバリを上回ることに。終わってみれば、ブアカーオの強さだけが目立つ試合となった。■

 
comment

ブアカーオ・ポー.プラムックのコメント

——オランダのファンから大声援で迎えられましたね。
ブアカーオ はい、あまりの声援の大きさに嬉しくて興奮してしまいました。だから、気持ちが高ぶってるのを隠すことに苦労しました。必死でバレないようにしてたんですよ(笑)。
——シャバリ選手の印象は?
ブアカーオ 彼は義眼なのに普通の選手と同じように頑張って試合をしていて、本当に素晴らしいと思いました。判定まで闘いましたが凄く良い選手だと思いました。
——では7・7佐藤戦へ向けて一言!
ブアカーオ 佐藤戦に関しては、抽選会であそこしか選べなくて選んだんだけど…、とりあえず頑張って試合します!■