ナミビアの難民ファイターとして有名なクリス・ナギンビ。ルックスも抜群で実力もあるため、将来が楽しみな選手でもある。一方のジョージオ・ペトロシャンは、イタリアのファイターで、プロモーターのサイモン・ルッツが「MAXに出たら世界チャンピオンになれる逸材」と太鼓判をおすほどの強豪だ。70㎏級のMAXに新しいスターが誕生するかもしれない。 1R、サウスポーのペトロシャンは、キレのある左ハイキック、左ミドルキックを放っていく。ナギンビは、右ハイキックを繰り出し、右ローキックをヒットさせる。ナギンビが左フックを放つと、ペトロシャンは左ミドルキックを直撃。ナギンビは、右ローキック。ペトロシャンは左ストレート、さらに右フックをヒットさせる。ペトロシャンは、さらに左ローキック、フックで攻撃。とくにいいのが、左ローキックだ。パンチの一発がありそうで、的確なローキックは大きな武器といっていい。ナギンビも悪い選手ではなくアッパーを返すが、ペトロシャンはその上をいっている。 2R、ナギンビはフックで倒しにいく。ペトロシャンは、豪快な左ストレートを飛ばし、相手がガードしたところへ、的確な左ローキックを直撃させる。ナギンビはフックを放つも、少しでもスキを見せるとペトロシャンのローキックが飛んでくる。ハイキック、ローキック、パンチとすべての攻撃が危険だ。そして、ナギンビが飛びヒザ蹴り。そこへペトロシャンの右ストレートがガツン。倒れるナギンビ。立ち上がったナギンビに、ペトロシャンの容赦ない攻撃が飛び交った。ラウンド終了間際には、左ストレートでナギンビが二度目のダウンを喫してしまった。 3R、ペトロシャンの攻撃が止まらない。まるで精密機械のように、相手のガードをかいくぐり、ローキック、パンチが矢継ぎ早に繰り出されていく。ナギンビは守るのが精一杯という感じだが、右ストレートで反撃する場面もみせた。おそらく、ナギンビもかなりの強豪だが、ペトロシャンには歯が立たないのかもしれない。ペトロシャンがローキックを嵐を浴びせたところで、3R終了。判定はもちろんペトロシャンだが、最後まで立っていたナギンビを褒めるべきかもしれない。ペトロシャンが、MAXの舞台へ上がってきたら、とんでもないことになりそうだ。■ |