第4試合◎ヨーロッパGP決勝戦:1回戦/K-1ルール/3分3R延長1R
エロール・ジマーマン
(オランダ/ゴールデン・グローリージム)
vsアティラ・カラチ ×
(ハンガリー/ハンガリアン トップチーム)
1R2分10秒、TKO ※右スネ出血のためドクターストップ
report

“ゴールデングローリー最後の大物”と呼ばれているエロール・ジマーマンは、パンチと蹴りのコンビネーションに優れたファイター。一時は体重を増やしてスピードを失っていたが、今回に合わせて絞ってきたという。ジマーマンと闘うのは、ハンガリー出身のアティラ・カラチ。カラチは、EUROPE GP開幕戦でピーター・ボンドラチェックをKOしてその名を上げている。「優勝する自信がある」とカラチは語るが、ジマーマンも簡単には引き下がらないはずだ。
 1R、ジマーマンは左ローキックで攻撃。カラチもローキックを返す。ジマーマンはワンツー。カラチは、右ローキック、左フックとコンビネーションをみせる。とくに右ローキックがいい。ジマーマンは、右ストレート、右ミドルキックで反撃。カラチはワンツー。お互いにスタイルが似ている。ジマーマンは、左右のストレートを放ち、離れたところで右ストレートをヒットさせる。カラチは右ローキックを飛ばすが、ここでレフェリーは試合をストップ。カラチの右足のスネがパックリと割れてしまい、ドクターチェックが入る。傷口が深いのか、レフェリーは試合を止め、カラチはコーナーポストを鉄槌で殴って悔しがった。■

 
comment

アティラ・カラチのコメント

——ハンガリーではいい結果でしたが、今回はTKO負けという残念な結果でした。
カラチ たしかにハンガリーでは最高の勝ち方ができたが、今回は運に見放された感じだね。長くファイターをやっていればこういうこともあるさ。
——右スネのケガの状況は?
カラチ 4針縫ってもらったよ。練習を再開するまで3週間はかかりそうだな。
——短い試合時間でしたが、相手のジマーマンの印象は?
カラチ 強い選手だと思うが、パンチもキックも自分の方が上だね。次もう一度やったら必ず勝てる相手だ。
——今後に関しては。
カラチ ケガをしっかり直して、またトレーニングを再開するよ。僕は日本で活躍したいと思っているからそれが早く実現すると嬉しいな。■