“ゴールデングローリー最後の大物”と呼ばれているエロール・ジマーマンは、パンチと蹴りのコンビネーションに優れたファイター。一時は体重を増やしてスピードを失っていたが、今回に合わせて絞ってきたという。ジマーマンと闘うのは、ハンガリー出身のアティラ・カラチ。カラチは、EUROPE GP開幕戦でピーター・ボンドラチェックをKOしてその名を上げている。「優勝する自信がある」とカラチは語るが、ジマーマンも簡単には引き下がらないはずだ。 1R、ジマーマンは左ローキックで攻撃。カラチもローキックを返す。ジマーマンはワンツー。カラチは、右ローキック、左フックとコンビネーションをみせる。とくに右ローキックがいい。ジマーマンは、右ストレート、右ミドルキックで反撃。カラチはワンツー。お互いにスタイルが似ている。ジマーマンは、左右のストレートを放ち、離れたところで右ストレートをヒットさせる。カラチは右ローキックを飛ばすが、ここでレフェリーは試合をストップ。カラチの右足のスネがパックリと割れてしまい、ドクターチェックが入る。傷口が深いのか、レフェリーは試合を止め、カラチはコーナーポストを鉄槌で殴って悔しがった。■ |