EUROPE GP準々決勝は、ダグ・ヴィニーとザビット・サメドフが激突。この二人は、昨年、ラスベガスで行われた世界最終予選トーナメント決勝戦で対戦したことがあり、このときは僅差でヴィニーが勝利を収めている。あと一歩でWGP開幕戦の出場を逃したサメドフは、「あの判定は納得していない」と激怒。ヴィニーは「判定はジャッジが決めたことだ」と反論した。はたして、因縁の対決はどうなるのか。 1R、鋭いワンツーを放つダグ。サメドフは右ローキックで反撃するが、ダグは左ストレートをヒット。さらにダグは、左ストレート。サメドフは左ハイキックで倒しにかかるが、動きは堅い。それでも右ローキックを当てるサメドフ。ダグは、ワンツーを返す。サメドフは、左フック、右フック、左フックを放っていくが、大振りだ。ダグは、コンパクトにジャブをついて右のストレートを伸ばし、右ボディと上下に振る。サメドフは、右ローキックが有効か。 2R、右ハイキックで攻撃するダグ。前蹴りから、右フックへと流れるようにつないでいく。サメドフは、右フック、左ハイキックを返す。一気に攻めたいダグは、右ローキックを飛ばし、右ストレートで倒しにかかるが、これはガードされてしまう。するとサメドフは、左右のフックを放ち、右ローキック。やはり、これが効果的だ。ダグの動きは遅くなり、サメドフはフットワークを使い始める。左フックが当たり、ローキックへとつなげた。バックキックで攻撃するサメドフ。手数、ヒットポイントでダグを上回っているか。 3R、サメドフは飛び込んでの右ストレート。これをかわしたダグは、右ローキックを連発。右アッパーから左ストレートのコンビネーションをみせる。だがサメドフも負けてはいない。左フックから右ローキック。右ストレート、左フック。ローキックを連発させるなど、サメドフの時間がやってきた。ダグは左ローキックを放つが、サメドフの攻撃は止まらない。右フックがまともに入り、ダグがダウン。立ち上がったダグに、サメドフはハイキック、アッパー、フックを乱れ打ち。ここで時間切れ。勝負は判定となり、サメドフが準決勝へ勝ち進んだ。■ |