第2試合◎ヨーロッパGP決勝戦:1回戦/K-1ルール/3分3R延長1R
× ダグ・ヴィニー
(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
vsザビット・サメドフ
(ベラルーシ/チヌックジム)
3R判定3-0 ※30-24、30-27、29-26。3R、ヴィニーは右フックによるダウン1あり
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 EUROPE GP準々決勝は、ダグ・ヴィニーとザビット・サメドフが激突。この二人は、昨年、ラスベガスで行われた世界最終予選トーナメント決勝戦で対戦したことがあり、このときは僅差でヴィニーが勝利を収めている。あと一歩でWGP開幕戦の出場を逃したサメドフは、「あの判定は納得していない」と激怒。ヴィニーは「判定はジャッジが決めたことだ」と反論した。はたして、因縁の対決はどうなるのか。
 1R、鋭いワンツーを放つダグ。サメドフは右ローキックで反撃するが、ダグは左ストレートをヒット。さらにダグは、左ストレート。サメドフは左ハイキックで倒しにかかるが、動きは堅い。それでも右ローキックを当てるサメドフ。ダグは、ワンツーを返す。サメドフは、左フック、右フック、左フックを放っていくが、大振りだ。ダグは、コンパクトにジャブをついて右のストレートを伸ばし、右ボディと上下に振る。サメドフは、右ローキックが有効か。
 2R、右ハイキックで攻撃するダグ。前蹴りから、右フックへと流れるようにつないでいく。サメドフは、右フック、左ハイキックを返す。一気に攻めたいダグは、右ローキックを飛ばし、右ストレートで倒しにかかるが、これはガードされてしまう。するとサメドフは、左右のフックを放ち、右ローキック。やはり、これが効果的だ。ダグの動きは遅くなり、サメドフはフットワークを使い始める。左フックが当たり、ローキックへとつなげた。バックキックで攻撃するサメドフ。手数、ヒットポイントでダグを上回っているか。
 3R、サメドフは飛び込んでの右ストレート。これをかわしたダグは、右ローキックを連発。右アッパーから左ストレートのコンビネーションをみせる。だがサメドフも負けてはいない。左フックから右ローキック。右ストレート、左フック。ローキックを連発させるなど、サメドフの時間がやってきた。ダグは左ローキックを放つが、サメドフの攻撃は止まらない。右フックがまともに入り、ダグがダウン。立ち上がったダグに、サメドフはハイキック、アッパー、フックを乱れ打ち。ここで時間切れ。勝負は判定となり、サメドフが準決勝へ勝ち進んだ。■

 
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ダグ・ヴィニーのコメント

——残念な結果でしたが?
ヴィニー 一発を狙いすぎてミスを犯してしまったんだ。ボディに当てようとしたんだけど、うまく当てられなかったし、逆にサメドフの一発をもらってしまった…。
——右フックでダウンもあったが?
ヴィニー あれはグローブの柔らかい部分が当たっただけなのでダメージはなかったよ。すぐに立ち上がったし。向こうはうまくアゴを狙って当ててきたと思う。
——レイ・セフォーからは試合後、何て?
ヴィニー 前回、べガスで優勝した時も直前にルーマニアでの試合で負けているんだ。だから、「ファイターは良い時もあれば悪いときもあるんだ。次の試合ではきっと勝てるから頑張ろう」と声をかけられたよ。
——リベンジされてしまったけど、サメドフの印象は?
ヴィニー 前回とそれほど変化はなかった。これで1対1だから、3回目をやってどっちが本当に強いかはっきりさせたいよ。
——今後の課題は?
ヴィニー チャンスはきっとまた巡ってくると思うから、その時に備えてまた厳しいトレーニングを頑張るよ。■