第6試合◎K-1ルール/3分3R延長2R
× レイ・セフォー
(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
vsバダ・ハリ
(モロッコ/ショータイム)
1R2分43秒、KO ※パンチ連打、3ノックダウン。1R、セフォーは左フック、右ストレートでダウン2あり
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 究極の世代交代と叫ばれる対決が実現した。バダ・ハリは、「年寄りはもう辞めた方がいいぜ」と大胆に挑発。年寄り扱いをされたレイ・セフォーは、「残っているトップファイターには、残っているだけの理由があるんだよ」と反論。そして、「バダは本当のトップファイターとは闘っていない」と実力に首を傾げた。はたして、どんな結末が待っているのだろうか。

 1R、ゴングが鳴る直前、向かい合った二人は険しい顔をしていたが、思わずニヤリとする場面も。だがゴングが鳴ると、ハイペースで二人はやり合うことになる。バダは右ストレート。セフォーは右ローキック。鍔迫り合いをするようにして、二人はパッと離れる。そして、バダは右ローキック、フック、ハイキックと素早いコンビネーションで攻撃。セフォーは、右のブーメランフック。バダは一瞬、動きが止まるが、ジャブからローキック、右フックをヒットさせた。セフォーは右フック。バダは怯むことなく、左右のフックを打っていく。スピードについていけないのか、ガードに徹するセフォー。バダは、右ヒザ蹴り。そして左フックを直撃させて、ダウンを奪った。立ち上がったセフォーに、バダはフックを連発。右フック、右ヒザ蹴り、左フックと連打が襲いかかる。セフォーは右フックでカウンターを狙うが、これはバダがガード。そして、狙いすませた右ストレートがセフォーのアゴを打ち抜き、再びダウンだ。なおも立ち上がったセフォーに、バダは猛攻を仕掛ける。セフォーは最後まで立ち続けたが、パンチの連打を受けたところで、レフェリーがTKOを宣告。バダがセフォーを倒し、世代交代をアピールした。■

 
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バダ・ハリのコメント

――今の心境はいかがですか?
バダ いい気分だ。考えた通りの試合だった。昨日の会見でもKOを見せると言って、その通りになった。オレは今、自分にかなりの自信を持っている。それに、世代交代が進んで、オレたちの時代だと感じている。
――セフォー選手はスキを突かれた、とコメントしていました。
バダ KOっていうのは瞬きをしている瞬間に決まるし、流れもそうだ。オレは最初から飛ばして行ったけど、レイはちょっと瞬きをしてしまったのかもな。本当のファイターならスキを見せないことだ。
――次は誰と闘いたいですか?
バダ 誰とでもやる準備はできている。オレのタイトルを取りに来るというのであれば、まったくかまわないよ。
――スーパーヘビー級のベルトは?
バダ とくに今の体重から増やそうとは思っていない。K-1からチャンレンジしてみろと言われたら、トライしてもいいぜ。ただ、体重を重くする気はない。■



レイ・セフォーのコメント

――試合の感想をお願いします。
セフォー バダは若くていいファイターだし、才能もある。オレはやることをやろうとしたけど、彼のヒザで流れが変わった。今日の試合は早いスピードで終わってしまう試合だった。やれることはやったつもりだ。試合結果に不満はないよ。正々堂々と闘って、いい内容だった。長いラウンドをダラダラやるよりは良かったと思うよ。
――ディフェンスに余裕を持ちすぎた?
セフォー とくに甘かったと思っていない。試合前は調子も良かったし、自分のなかでは動けると思っていた。でも、K-1は一瞬で状況が変わる。バダはスピードがあったし、今日は彼の日だ。でも、オレもいいコンディションでいられれば、今後も勝ち続けることは可能だろう。■