第1試合◎K-1ルール/3分3R
× 立川隆史
(日本/TRYOUT)
vs榎田洸之
(日本/正道会館)
1R0分40秒、KO ※右フック。1R、立川は左ストレート、右フックでダウン2あり
report

 ロッテの4番から、TRYOUTの4番打者として華々しくK-1転向をはたした立川隆史。得意のローキックを武器にデビュー以来、3戦3勝3KOと驀進中だ。立川と闘うのは、宮崎県出身で正道会館所属の榎田洸之。宮崎県の東国原英男知事ともつながりがあり、「宮崎県のためにもKOで勝ってください」と激励を受けたばかりだ。榎田も「どげんかせんといかん」と気合い十分。立川は、「どげんかされる前に、どげんかしたい」と決意を語っており、KO必至の闘いになりそうだ。

 1R、いきなり左ストレートをもらって榎田がダウン。立ち上がった榎田に対して、立川は右ストレートでダウンを奪った。再び立ち上がった榎田に、立川が止めを刺そうとした直後、右フックをカウンターでもらってしまう。なんと、そのまま立川は立ち上がることができずにKO負け。まさにサヨナラ満塁逆転ホームランだった。■

 
comment

榎田洸之のコメント

――試合の感想をお願いします。
榎田 あっという間の試合でした。でも、気持ちが良かったです、人前に立てて。緊張しましたけど癖になりそうですね(笑)。
――ダウンも喫しましたが。
榎田 生まれて初めてのダウンでした。練習でもダウンはなかったので。いきなり天井が見えて…2回目はダメかな、と思いました。
――なぜ立ち上がれたのですか?
榎田 走馬灯のように金泰泳師範との練習や家族の姿が流れてきて、意思とは違うなにかが立たせてくれました。
――最後のパンチは無意識ですか?
榎田 無意識です。いまだになにが当たったのか分からないです。ミラクルですね。
――東国原英夫宮崎県知事に報告は?
榎田 報告に行きたいですね。でも、予定はないです。忙しい方なので。
――今後の予定は?
榎田 もう腹いっぱいですよ。
――入場はお子さんと?
榎田 そうですね。
――いいところを見せられたのでは?
榎田 息子をK-1ファイターにしようとしていたので、まずは自分がリングに上がってみようと思いました。金師範のありがたいお誘いと、K-1が平等にチャンスをくれたことに感謝しています。
――立川選手に勝って、腹いっぱいでは済まないと思います。
榎田 考えないといけませんね。ただ、金師範との練習がきつかったんですよ(苦笑)。しかも、練習相手がすごいメンバーだったので。練習は時間を決めずに、悪いところが直るまでやっていましたからね。
――立川選手の印象は?
榎田 パンチが強かったですね。正直、蹴りの対策ばかりを練習していたのでビックリしました。
――バックボーンが柔道ですが、DREAMへの参戦などは?
榎田 いや~。でも、僕の得意技は寝技なんです。今日は正直、自分の武器をなくした状態だったのできつかったですね。■



立川隆史のコメント

――試合の感想をお願いします。
立川 なんにも覚えていません(笑)。気が付いたら寝てました。ダウンを奪ったまでは覚えています。
――やはり作戦はローキックだったのですか?
立川 相手は持ち味であるローキックに対処してくるのではないか、と思っていました。ただ、一発目にジャブでダウンを奪ったことで油断ができたのかな、と思います。
――ダメージは?
立川 ボーっとしてます。
――初のKO負けです。
立川 ほかの選手がなにも覚えていないっていうのが分かりましたね。
――ですが、スッキリした顔に見えます。
立川 相手がローキックを警戒してくるなかで、パンチでダウンを奪えました。コンビネーションも考えていたんですけど、僕は調子に乗ったら止められないタイプなので…(苦笑)。そこに気を付ければ大丈夫です。
――千葉ロッテ応援団の歓声は聞こえましたか?
立川 分かりました。千葉ロッテのデーゲームがあったなかで、来てくれたことに感謝しています。でも、応援団の人数が足りなかったから負けました、と伝えておきます(笑)。
――この試合、得るものは大きかったですか?
立川 そうですねぇ…気付いたら寝ていたんで…。でも、練習したものはできたんで、油断がなければ大丈夫だと思いました。今後に活かしたいですね。
――榎田選手にリベンジは?
立川 できたらリベンジしたいです。負けたままでは気分が悪いですから。どげんかされたので、今度はどげんかしないと。■