オープニングファイト(3)◎K-1ルール/3分3R
立川隆史
(日本/TRYOUT)
vs キム・キミン ×
(韓国/慶熙(キョンヒ)武芸アカデミー)
1R1分21秒、KO ※右ローキック
report

 元ロッテの4番打者で、トライアウトを勝ち抜いた立川隆史が、オープニングファイト第三試合に抜擢された。立川は、桜庭和志と一緒にトレーニングをしたこともあり、打撃に磨きがかかっている。ロッテ時代からの応援団の声援を受けながら、どんな試合を見せてくれるのだろうか。その立川と闘うのは、韓国のキム・キミン。剣道の達人であるキミンは、キックボクシングを始めたばかりだというが、レベルは同じくらいか。オープニングファイトから、激しい試合が見られそうだ。
 立川の応援団からの大声援を受けて登場。1R開始のゴングが鳴らされた。

 1R、立川は鋭いジャブを放つ。キミンは右ローキック、右フックで反撃。立川は、しっかりとガードを固めてこれに耐える。立川は前蹴り。キミンは右ローキックを蹴っていく。すると立川は、左フック、右フックを打っていく。そして、強烈な右ローキックが何度も決まった。キミンは右フック、アッパーを返すが力がない。立川はフックで追い込み、最後は右ローキックでとどめを刺した。
 会場は“立川コール”が鳴り響く。立川もガッツポーズをこれに応えた。 ■

 
comment

立川隆史のコメント

――初めてのKOでした。
立川 今はもう素直に、試合が無事に終わってよかったです。
――リング上で興奮していました。
立川 すいません、興奮しました。8月の試合以来の興奮です。
――会場の雰囲気は?
立川 そんなに気にならなかったですね。リングに上がったら、相手しか見えていなかったんで。
――相手の印象は?
立川 顔は昨日、拝見していたのでどう来るか、いろんなケースを想定しながらやっていたんです。そのなかでしっかりできたかな、と思いますね。
――実力が上がった自覚はありますか。
立川 僕が逆に訊きたいです(笑)。
――ローキックは狙っていたのですか。
立川 ローキックに意識が行かないようにして、最後はローキックで決めようと思っていたんです。最初がうまく入ってくれたんでよかったです。
――KOは野球で例えるなら?
立川 サヨナラホームランくらいです。それもあって、ついついあそこで興奮してしまいました。
――千葉ロッテの応援団からはなんと?
立川 よくやった、という声は聞こえました。
――いずれは本戦に出場したいですか。
立川 今日のバスのなかでも、周りはすごい人ばかりで小さくなっていたんです。そこに入っていけるとはとても思えないですよ(苦笑)。
――次の目標としては?
立川 今は試合が終わったばかりなので、今日は安堵感でなにも考えられないと思います。
――家族は会場に来ていたのですか。
立川 よく頑張ったね、と言ってくれました。嫁さんと娘は試合を見れなかったみたいですけど、息子は見ていたんで。ほかの人とはまだ、誰とも連絡をとっていません。
――千葉ロッテの選手は来場していましたか?
立川 声はかけたんですけど、やっぱりお前の試合は怖くて見られないと言われました。でも、何人かは来ていると思います。
――来年の抱負をお願いします。

立川 なんだろう…。自分では進歩が実感できない部分があるので、みなさんに指摘してもらいたいですね。■